【101】3分ドラマ脚本「みそじ婚」

3分の脚本です。
ぜひ、演技の稽古などに使ってください!
映像化したい場合はお問合せください。

▼登場人物

・新山亜希(29)…会社員
・石島裕(29)…亜希の幼馴染み

▼台本

▼本文

〇亜希のマンション・中(夜)
ソファーにバタッと倒れ込む、新山亜希(29)。
携帯を見ると0時を過ぎている。
ため息を付く、亜希。
携帯電話が鳴る。ディスプレイを見て、首をかしげる亜希。

亜希「どしたの?」
裕の声「お誕生日おめでとう~」
亜希「え……もう9月10日……はぁ…企画書出さなきゃぁ…」
(以下、カットバックで)
裕「自分の誕生日も忘れたのかよ、大丈夫か?」
亜希「うん…それだけ?」
裕「なんだよ心優しい幼馴染みがせっかく連絡したあげてんのに」
亜希「別に頼んでないし」
裕「ま、今度メシでも行こうぜ。三十路の祝いに」
亜希「三十路………三十路コーデ……裕ありがとう!じゃあ切るね!」
パソコンを開き、仕事を始める亜希。
 
〇同・前・外(夜・日替わり)
ヘトヘトそうに歩いてくる亜希。
裕の声「よっ」
裕がいる。
亜希「裕?どしたの?」
裕「ほら、メシ。まだ誕生日だろ」
時計を見ると23時半。
裕「ケーキ食わねぇ?」
ケーキの箱を見せる裕。
亜希「…!」
 

〇同・中(夜)

亜希と裕が向かい合い、ケーキを食べている。

亜希「ウマッ…! てか裕って暇なの?」
裕「は?」
亜希「だってこんなわざわざ…」
裕「お前な…」
亜希「ありがとうございます、感謝してます。…あ、今日泊ってく?」
裕「は?!」
亜希「ま、どっちでもいいけど」
裕「俺一応男だから」
亜希「うん。今更何?裕は家族みたいなもんじゃん」
裕「……はぁ…。やっぱ覚えてねーか。俺もお前も30んなったよな」
亜希「うんなった」
裕「……昔、約束したんだよ。30になったらその……結婚しようって」
亜希「……覚えてない」
裕「だよな…」

しばしの沈黙。

裕「する?俺と。結婚」
亜希「え……」       

(つづく)

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