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子どもの言葉を育てるために必要な、もう一つのこと。

子どもの言葉の発達を促すための方法として、
「小さいうちからたくさん話しかけよう」
「フラッシュカードで言葉のシャワーを浴びせよう」
「毎日絵本を読み聞かせよう」
など、いろんな情報が溢れています。

もちろんそれもいいんですが、ここに挙げたのはすべて「インプット」。
物事の習得にはいつも「インプット」と「アウトプット」の両方が必要です。

つまり大切なもう一つの視点が、「話を聴いてあげる」ということ。

そもそも「言葉」はコミュニケーションの高度な手段として生まれたもの。
コミュニケーションなので、キャッチボールのように「こちらから投げること」と「相手から投げてもらうこと」の両方が必要です。

集団で生きることで命を繋いできた人間にとって、周囲の人とコミュニケーションを取れるようになることは死活問題の一つ。
生後すぐからこの能力を身につけるための練習が始まっています。

喃語もその一つ。
まだ話せない赤ちゃんでも、喃語を最後まで聴いてあげて、返事をしてあげると、それが言葉のキャッチボールの練習になります。

少し話せるようになってくると、うまく言葉が出なくて詰まってしまったり、言い間違いをしてしまったりするかもしれないけれど、自分で一生懸命伝えようという意思が見える限りは、何も言わずに最後まで聴いてあげることが大切です。

そうすると、うまく話せなくても「ちゃんと聴いてもらえた」という自信になり、話す力がどんどん伸びていきます!
なかなか言葉が出てこなくても、諦めずに言葉を探す練習にもなるので、アウトプットの力が磨かれていきます。

と同時に、身近な人の「話を聴く姿」を常に目にすることになるので、子ども自身も「話を聴ける人」になっていきます。


そしてもう一つ、一番大きなメリットが。
それは「親子の信頼関係ができる」ということ。
大人でも、こちらの言うことをまったく聴いてくれない上司って、あんまり信頼できませんよね。笑
いつも耳を傾けてくれる上司の指示なら聞こうかなって気になります。笑
「いつも全然親の指示を聞いてくれない…」とお悩みの方は、子どもの話はちゃんと聴いてあげてたかな?そんな視点も持ってみるといいかもしれません。


…とは言っても、「話を最後まで聴く」「批判やジャッジを挟まずに聴く」ってかなり難しいことですよね!
大人の自己啓発本にも、『聴く力』『傾聴力』といったワードが溢れているくらいなので、人間にとって永遠の課題だということ!
子どもの話を聴くことだって、いつもいつも完璧にできないのは当たり前!子どもと一緒に大人も成長させてもらっている。そんな気持ちで接していきましょう♪

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