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【脳画像1時間半動画付き】中大脳動脈梗塞で見るべきポイント〜中大脳動脈の血管分布と機能解剖とは〜

脳外臨床研究会会長 作業療法士 山本秀一朗
セミナーレポート作成 言語聴覚士 yucco

フルリカバリーを目指し、全国のセラピストと共に成長し続ける脳外臨床大学校で活動するyuccoです。

脳外臨床大学校オンラインサロンでは、日々たくさんのセミナーが展開されており、オンラインサロン内だけで留めておくのはもったいない!!
全国の悩んでいるセラピストや困っている患者さんの力になる学びを届けたいと思い、セミナーレポートとともにお届けしています♪

《脳画像はアプローチに必要か?》

必要です!!
脳画像からアプローチを考えられていますか??

<症例動画>
患者さんの動画。
右手はまっすぐ上がり、左手も上がるが肘が少し曲がります。
どちらの上肢にアプローチしますか??

脳画像を見てみると・・・
左前頭葉が障害されているとなったら、何を見ますか?
前頭葉は運動に関っています。
運動の発現や、どんな風に筋肉を動かすのか?アウトプットに障害が起こります。
運動野は筋肉を収縮させます。
ひらがなの「ひ」のくぼんだところに手指の運動野があります。
手指の運動麻痺があります。
下肢には障害がなさそうだと推測できます、実際独歩も可能です。

《脳卒中の評価をするときは何を評価していますか?》

そもそも脳卒中は脳神経細胞が壊死する病気なので、どの神経細胞が壊死しているかがポイントとなってきます。
なんのために動作分析をするかというと、神経が壊死したところが動作として障害されているのでどこが壊死しているかを評価します。
脳画像はどこの脳神経細胞が壊死しているかを教えてくれます。

《脳画像を見る理由とは?》

① 評価やみるポイントが明確になる
② アプローチ部位が明確になる
③ A D L障害の原因が明確になる
④ 根拠を持ってアプローチが行える

<脳画像をみる最高レベルとは?>

脳画像が見れるのは当たり前!!
脳画像から患者像が予想できて、見るべきポイントがわかり、動作分析が行えます。
患者様を見て、脳画像を想像できるレベルまでいくと地域で患者さんを評価できて、予後予測ができ、問題点を見抜けます!

《M C A動脈はどの画像?》

心臓から出た血液が脳へ送られます。
血圧は全身に血液を送るためですが、一番酸素を消費するのは脳です!!
脳を守るために心臓があります。
脳の位置によって血圧が上がったり、下がったりします。
心臓から出た大動脈弓から3本の血管が出ています。

腕頭動脈から鎖骨下動脈と総頸動脈にわかれます。

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総頸動脈から上がってきて、脳の中に入ると内頸動脈へ入り、ウィリス輪となり、真ん中はA C A(前大脳動脈)、M C A(中大脳動脈)にわかれています。

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鎖骨下動脈から分かれた動脈には椎骨動脈があります。
そこから脳底動脈、小脳動脈や後大脳動脈があります。

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《頭頂レベル》

ひらがなの「ひ」の終わりくらいから大脳縦列の領域はA C A、そこから外側はM C Aです。
M C Aの障害では、前頭葉(運動)も頭頂葉(感覚)も見ます。

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