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脳幹の構造と機能解剖とは?

脳外臨床研究会会長 作業療法士 山本秀一朗
セミナーレポート作成 言語聴覚士 yucco

フルリカバリーを目指し、全国のセラピストと共に成長し続ける脳外臨床大学校で活動するyuccoです。

脳外臨床大学校オンラインサロンでは、日々たくさんのセミナーが展開されており、オンラインサロン内だけで留めておくのはもったいない!!
全国の悩んでいるセラピストや困っている患者さんの力になる学びを届けたいと思い、セミナーレポートとともにお届けしています♪

《脳幹とは?》

脳幹と言えば何が浮かびますか??
脳幹は、中枢神経系を構成する器官集合体の一つです。
脳幹の患者さまが少ないのは命に関わる部位であり、命を落としてしまう患者さまがいることが関係しています。
脳幹は、中脳、橋、延髄と3つの器官が集合しています。

脳幹は多種多様な神経核から構成されており、その機能も多様であり、この小さな部分に多数の生命維持機能を含みます。

  1. 多数の脳神経が出入りし、多数の神経核が存在する

  2. 自律神経機能中枢が存在する

  3. 意識と覚醒に重要な神経回路があるとされる

  4. 脊髄から視床へ上行する感覚神経路が存在する

  5. 上位中枢から脊髄に下降する運動神経路が存在する

  6. 姿勢反射の中枢である

大脳からきた情報は脳幹を通して、脳神経は運動感覚系と自律神経系にいきます。
脳幹から出た情報が上行性網様体を通して大脳皮質にいき、意識と覚醒に関わります。
四肢の感覚情報は、脳幹を通って視床にいきます。これは感覚神経です。
大脳皮質から出て脳幹を通って、四肢の運動を行う運動神経があります。
脳幹から出て四肢へいく姿勢反射があります。

《脳幹が障害されるとどうなる?》

脳幹が障害されると、どうなりますか?
脳幹の障害があると聞いて、何を評価しますか?
下記6つを評価する必要があります。

四肢の感覚評価と運動評価について考えていきます。
情報を脳へ届ける経路は、前・外側脊髄視床路、内側毛帯です。
情報を身体へ伝える経路は、外側脊髄路、前皮質脊髄路があります。

脳卒中になると、四肢と脳を繋げる経路が障害されるため、四肢(上肢・下肢・体幹)の運動麻痺や感覚障害が起こります。

脳神経の役割は3つあります。
まずは、情報を頭部に伝える下行路と情報を脳に伝える上行路の大きく2つがあります。
脳神経とは、中枢神経でしょうか?末梢神経でしょうか?
脳神経とは、脳に出入りする末梢神経です。

脊髄の上にある末梢神経です。
末梢神経とは軸索から出た神経です。
そこには必ず核があります。細胞体の集合体のことを核と言います。
脊髄の場合は、核のことを前角と言います。脳で言うと脳神経核と言います。
脳神経核は中枢神経です。
そこから出ている神経は末梢神経です。

感覚情報を脳にあげるインプット系の脳神経
嗅神経、視神経、三叉神経、顔面神経、内耳神経、舌咽神経、迷走神経

情報を頭部に運動としてアウトプット系の脳神経全て筋肉にいきます!!
動眼神経、滑車神経、三叉神経、外転神経、顔面神経、舌咽神経、迷走神経
副神経、舌下神経

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