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「連携」において大切にしていること

 今日は支援者向けの記事です。私は、数年前から県のサービス管理責任者研修の運営に携わっています。
職能団体である社会福祉士会が県から委託を受け、「サービス管理責任者研修事業推進チーム委員会」に所属し色々な活動をしています。内容としては、研修の組み立て、当日の司会進行、ファシリ、ファシリの育成など。私は委員としては3年目ですが、約1年は育休でお休みしていたので実質は2年目くらいです。今年度も前期は6-9月、後期は11月-2月で開催されます。前期だけで600名以上の受講者がいます。いつもすごい人数だなぁと思うんです。そしてそこで伝える側の役割ってとても重要だなと。私もまだまだ勉強中。大先輩が作り上げてきたものをきちんと引き継いでいけるように吸収しながら、受講生にもアウトプットする、そんな修行の身です。
 今日は、サビ管基礎研修で学ぶ「連携」について大切にしてほしいこととして、受講生に伝えたことを言葉にしておこうと思いました。

①   勇気をもって頼ること、一人で抱え込まない

 私たちの支援の対象とする人たちは、年齢では未就学児童~高齢者の方まで、障がいの状態像としては、知的、精神、発達、身体、医療的ケアが必要な方、強度行動障がい、高次脳機能障がい、難病の方等、本当に様々で幅広いです。この中ですべてのスペシャリスト、スーパーマンになることは難しいと思います。
 では、これだけの幅広い対象の方を支援するプロとしてどんなスキルが必要か?

 私は、「連携する力」「ネットワーク力」だと思います。

 どうしても自分がなんとかしないといけないと責任感を持って抱え込んでしまっている支援者の方は多いのではないでしょうか。私も数年前は120%の力を振り絞って、肩に力を入れてなんとかしようと奮闘していました。でも、「24時間365日を支える」ためには1事業所、1支援者では限界があります。本当に利用者さんのことを一番に考えると、自分の事業所でできることや役割を明確にし、できないところは他の事業所に頼る、お願いする勇気も大事になってきます。

②   横の連携+縦の連携も大事

 多職種連携ということで、グループホーム、就労先、ヘルパー、訪問看護など、利用者さんに関わっている方との横の連携が大事ということは大前提として、年齢を重ねていく上でどんな連携が必要か?どんな風につないでいったらいいのか?ということを考えると、ライフステージに沿った「縦の連携」が重要になってきます。

例えば、

・保育園や発達支援→学校や放課後デイサービスへのつなぎ

・放課後デイサービス→学校卒業後の進路(事業所・就職等)へのつなぎ

・親が高齢化していく中で将来の生活や親なき後のことを考えた上で必要な支援へのつなぎ(グループホームや成年後見人等)

・65歳を迎える時には介護保険や地域包括支援センターへのつなぎ、等。

 今までの支援をきちんと次の支援者にバトンをつないでいくことが何よりも大事なことだと感じます。このバトンが繋がれていないことで、学校卒業後にひきこもり状態になってしまう、医療とのつながりがなくなってしまう、気になる問題行動が顕著に表れる、利用する制度が変わることで本人が混乱してしまう、などのことが起こってしまいます。その結果、大きな問題が起きてから相談があがってくるということを私は過去に経験しました。

 縦の連携をする中では、当然福祉分野以外との連携も必要になります。学校の先生、スクールソーシャルワーカー、医療ソーシャルワーカー、主治医、訪問看護など。またその中にインフォーマルな社会資源(民生委員さんや本人を知っている地域の人等)も入ると、ご本人にとっても安心できる支援体制が整うのではないかと思います。

③   ご本人を真ん中にした支援チームを作ること

「連携」「連携」と言ってますが、一番重要なことは、利用者さんを中心にした支援チームをつくることだと思います。例えば、「情報共有しましょう」といっても、ご本人にとってグループホームでできていないことを就労先に伝えられるのは抵抗があるかもしれません。なんのために情報共有するのか?という目的を明確にした上で、ご本人に「最近、〇さんが体調が悪そうで心配なので、グループホームでのことを就労先の△さんにお伝えしていいですか?」などと確認し、ご本人の気持ちを確認する必要があります。

これって当たり前のことなのですが、ご本人の気持ちを聞かずに支援者間で情報共有していたり、何かを勝手に決めてしまっていることってあるような気がします。

「連携」はあくまで手段。利用者さんが自分らしく豊かな人生を歩んでいくためのお手伝いをするためのひとつの手段です。

改めて、誰のための支援?誰のための連携?と問いかけながら、ご本人・家族を真ん中にした支援チームを作っていけたらいいかと思います。

サビ管基礎研修では、毎回「連携」について深く考えさせられます。

皆さんは「連携」についてどのように考えますか?

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