本が読めない人へ。
個人的な思想ではあるが、ビジネスマンは学ぶことを止めたら終わりだと思っている。特にスタートアップにおいては、社内にたくさん先輩がいるわけではないので、受動的に教えてもらえることは少なく、自ら学ぶことが出来ない人にはだいぶキツい環境だと思う。逆に自分で学んで、自分で検証できるという意味では、自ら学べる人にはこれ以上にない環境がスタートアップだ。
今日は自ら学ぶことの第一ステップである、本を読むことの話をしたい。
(これは過去の自分への戒めの文章でもある)
人間はあまりにも無知
あなたは本を読むのは好きだろうか。正直いうと、私は全然好きではない。140文字以上の活字は自分には読めないと思っていた。前職時代は本当にたまにしか本を読まなかったし、今でもノンフィクション系以外の小説は読まない。今も、興味があるか必要だと思う本だけを最低限読むスタイルだ。でも、学ぶことを止めたら自分の成長、ひいては弊社の成長は止まるという強迫観念で起業前から無理をして本を読むようになった。
本を読むようになってからというもの、今までの自分のあまりの無知さを恥じた。今自分が悩んでいることは何百年も前の人が結論を出していたりするのだ。すべての悩み、課題を自分のお粗末な脳みそ一つで考えることがアホらしくなった。世の中で出ている課題に対する結論は人生の先輩方から勉強させてもらったほうが明らかに早いと気付いた。
元・本読めない人間から言わせていただくと「本読めない」というのは甘えでしかない(これは自分で言ってて、自分の首を締めている)。日本語を習って、少なくともこのnoteを読めるような教育を受けてきた人たちは賢いので本が読めるはずで、理由はわからないが、自ら「読まない」という意思決定をしているだけなのだ。
もし、本を読む必要がないと思っている人がいたら、それは自分の無知を認識していない人だと思う。ただこれをその人に説明するのは難しい。なぜなら、本を読むまで自分が無知である事実に気付かないためだ。本を読むと自分の無知に気付く。それだけでも読む意味はあるようには思わないか。
そこまで言うなら読むよ。でも何を読めばいいの?というあなたに
ここからはオススメ図書の話をしようと思う。一見、ビジネス書なのか?というものも混じるが、興味あるものを読んでもらえれば、何か新しい気付きがあるかも知れない。
(ちなみにアフィリエイトリンクを貼っているので、気になる人はタイトルでググって買ってね)
弊社のバリューに「GIVE」が入っているのはここからだ。与える人が事業でも成功するということがいろんな実験結果から示唆されていることを話している本だ。ちなみに岩崎はこの著者のアダム・グラントが大好きで他の著書(オリジナルズ、OPTION-B)もオススメだ。この本は岩崎の人生のバイブルであるためか、もしくは健忘であるためか、今見たら過去に4回も購入していた。
なぜ人は何かにお金を払うのか、の理由が書いてある本。事業を作る人には必読の書なので、読んでないとは言わせない、というくらい基本ながら普通に生きていると気付かない事実が書いてある本。
他人を動かすための秘伝の書。気持ちよく、他人に思うように動いてほしい場合にはこの通りやるといい。悪人にも言い分あり、という感じだろうか。ちなみにこれで人は動くものの、相手を成長させるものではないなと自分は認識している。
自分が怒ってしまう理由とか書いてある。タイトルとは中身はちょっと違うなと感じたけれど、アドラー哲学を会得すると生きるの楽になる気がする。雨が降っても自分のせい、と思えるようになるのでオススメ。
会社の経営層には必読の書。実はビジョナリー・カンパニー2の方がいいこと書いてある気がする(ちなみに2だけ読んでも全然話はわかるので問題ない)。誰をバスに乗せるか(仲間集め)の重要性や、ビジョンがない会社は魅力がないどころか最終的には事業もうまくいかないよ、ということが書いてある。
タイトルとは異なり、中身はプラットフォームの成立要件が書いてあるので、弊社のサービスづくりには非常に参考になる。プロダクトづくりの人は是非。
人がどうして、合理的に動かないのか。行動経済学の面白い本。人に影響を与える方法が書いてあるので物売る人には必読。
経営学をわかりやすく説明してくれている。私みたいな経営をさっぱり知らないところから会社経営するようになった人にオススメしたい。
本を読む人からしたら今更?というような名著ばかりだと思うけれど、私みたいな本を読めなかった人からしても読んだら気付きが多い良著だと胸を張ってオススメしたい。
少しでも、読んでくれたあなたの人生にポジティブに働く本と出会えると嬉しい。
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