ぐいぐい押し込んでくる感情たち。似てる人を好きになるのかならないのか。
好きという感情は厄介だと思う。
我を失いかける。勝手な妄想を引き起こしたり、不安を煽ったり、と思えば有頂天になったりと。忙しい。振り回されるのがしんどい。
好きという感情は、個人的には迫り上がってくるような感じに近く、好き自体を押さえつけたり、途中で止めたりってなかなかできない。別の生き物のように自分の中に存在する。そいつのせいで苦しめられるようなそんな気もしなくもない。
自分にはタイプはないと思ってたけど、やっぱり好みがあるのだと気づいた。ちょっとひょうきんでお調子者な一面があり、いつも冗談言いながら話せて、そして一定のフォルム(一言で言うならシュッとしてない人)の人が本能的に好きなんだなと思った。共通点はやっぱりあったのだと実感。いや、分かってたんだけど、認めてこなかっただけかいな。
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今一緒に働く現地スタッフの一人が、元夫と似ている。初めて会ったときからその印象があって、仕事に対してこれでもかってほど一生懸命で真面目で、自分は後回しで周りの人に気を遣って、家族のことを大切にして、優しくて、ムードメーカーで、みんなに愛されて。あと酒に強い。
振り返れば振り返るほど似ている。が、自分よりかなり若いこともあるとはいえ、この子に間違っても恋愛感情を抱くことはない。大好きだった夫は、きっと同僚として、友人として、もしかしたら恋人までであれば良かったのだと思っているから。同じことを似ている人と繰り返すことはしたくない。また傷つけるのは自分だと分かってるからだろう。
この子はフォルムは似てないな。シュッとしてる。ってのはどうでもいいか。
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好きで好きでたまらなくなって、そしたら引き返し方がわからなくなって、そんな風にはもうなりたくない。好きが同じ好きのままでいるのは難しい。形を変えていくその時に、その好きを受け止められる自分でいたいけどそれも難しい。なんでこんなにめんどくせーんだよ。
今日は仕事で地方のホテル滞在。山の中にある小屋みたいなとこだから、虫がわんさか。外では竹藪が風でサワサワ言ってる。虫さん、頼むから寝てるときに私の体を這わないでおくれ。