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出会うべくして出会った人。大枠で好きな場合、そこに男女関係を持ち込むとどうなるのか

数か月前、病んで一か月したある日に出会った人。

一言で言うならめっちゃ好きなタイプの人間。人として好き。友達になりたいって瞬時に思った。言葉にきちんと魂入ってるタイプの人で、我が強めなのだけど優しさを持っている人。話しててテンポが同じだからか、話題が逸れようが何だろうが、永遠と話し続けられる人。とりあえず一緒にいて落ち着く。

今の職場に勤めるために縁もゆかりもないこの地にやってきて、職場以外で友達もおらず(というか職場にもほぼいないか。苦笑)、且つ、めっちゃ病んでいた時にびっくりするほど話を聞いてくれる人に出会ってしまい、久々に「出会うべくして出会った人」だと勝手に思っていた。ほぼ初対面の相手に、号泣しながら、仕事でパワハラ受けて病んだ経緯やら母親のことやら色んなことをブワーーーーって話した。今思うと異常(笑)だけど、不思議なことに相手は「その話全部聞く準備できてるから大丈夫~」みたいな結構軽いノリで聞いてくれた。

私は勝手に運命的なものを感じて「出会うべくして出会った人」と思っていたが、あとから聞いた話によると、相手も同じように「運命的に出会うべくして出会った」と言っていた。助けてあげなきゃって使命感を感じたと言っていた。そして実際に精神面から日々の生活習慣の見直しまで、かなり助けてもらった。

さて私、病んでからすっかり男に興味がなくなっていたため、その人のことはただ単に「めっちゃ気が合う友達、というか人生の先輩」として見ていたのだが、相手はそうでもなかったらしくて、ふつうに一人の女として見られていたようだった。だから驚いた。え?そういう感じ?まさかと思った。そして病みが絶好調だったとき(日本語が変)それを言われて、パニクった。もっというと拒絶反応が出た。

そっからしばらくは距離をとった。でもやっぱり私はその人が好きだった。男としてとかではなく人として。人間として好きだから会いたいといった。

会ってみて、やっぱり好きだった。人として。そして相手は女として好きと言った。なんだこの感じ(笑)何とも言えない感じがしばらく続いたのだけど、私は頭を切り替えてみた。大枠で好きなんだから、男としても好きってことでもいいんじゃないか、と。好きに変わりはないし。

頭を切り替えたての頃は、切り替えすぎたのか好きが大きくなりすぎて危なかったのだが、そこをうまく調整したら、不思議なことに大枠の好きから大きく外れることなく好きでいられている。もちろん男女の関係ではあるのでそこは大きく変わったのだけど、話す内容は今まで通り私の悩み相談とかくだらない時事ネタとかメンタル鍛えるにはとか。相手もグイグイ来た割に意外とドライ。

好きだけど、恋はしてない。
やっぱり存在としては、大枠として好きな友達なんだろうなと思う。

今まで体験したことのないタイプの関係性なのでとりあえず不思議としか言えない。でもいろいろとしっくりきてしまっているのも事実だし、今の私にはその人が必要だからそれでいいかなと思うことにした。その人のおかげで私はこの写真の空を見上げることがやっとできた、動き出せたのだから。

とりあえず、好きって難しい。