見出し画像

素晴らしき現地の人たち。仕事のしやすさはボーダーレス。

先日、zoomで現地スタッフと打ち合わせをして、その後メールで書類の確認やら何やら進めていたのだけど、すごく仕事がしやすい。女性二人で私と同年代か少し上と少し下なのだけど、ものすごい仕事ができる。素晴らしい、と独り言を今日だけで3回もつぶやいた。

※すいません、ここから馬鹿を連発します。

アジアで仕事をしていると、ちょいちょい勘違いしている日本人を見かける。そいつらは、往々にして自分は現地の人より優秀で仕事ができて素晴らしい人間だと、どこをどう見ても勘違いの馬鹿野郎なのに本人は自信満々にそう信じている。

若い奴からおっさんまで様々な勘違いヤローに遭遇してきたが、揃いも揃って本当に馬鹿で、己の無能さを全く理解していなくて(周りはみんな理解している)、日本にいたら確実に能無し判定されることを分かっていない人ばかりだ。

開発途上国の人を、その生まれだけを見て見下しているのは本当に馬鹿だと思う。どれだけ現地の人に助けてもらって生活できてるのか分かってない。俺様が金を払ってやってるみたいな横柄な超ダサい雰囲気を全面に出して恥ずかしくないのかといつも思う。あ、馬鹿だから分からないのか。

ていうか、あんたら人様のお国で生活して、仕事をさせてもらってるって分かってないんか?日本のくだらない文化や風習を押しつける権利はあんたにはないんだよ、ばーか。とよく思っていた。心の中で奴らにはババチョップをかましていた。

さて、ここまでえらそうに書いてきたが、若い時の私はもっとギラギラしていたので、現地の人としょっちゅう衝突して問題を起こしていた(苦笑)でも喧嘩したほうが仲良くなれるってのは本当で、本気でぶつかった分、築くことができた関係性も多い。そして失敗からがんがん学んではいたようだし(自画自賛)、仕事以外で出会った日本人の方から現地で暮らすことについての考え方を教えてもらって、今のところに落ち着いた。ただ、前から気になる嫌な日本人が多かったのは事実である。

そう私は幸運なことに、現地の人をすごく大切にして、あくまで私たちは他所者でいさせてもらってるって感覚を教えてくれた日本人の方々に会うことができたので、その人たちから色んなことを教えていただいた。でも日本から来た勘違い野郎が多いことは否めなかった。現地語を話そうとせず(つまらなすぎるプライド)、さらに英語すら話せず日本語の通訳さんに頼りっきりで、偉そうなおっさんとか見たら本当に日本の恥さらしだよと思ってしまう。何か一つくらい外国人としてその国にいることを理解し体現してない人は、残念ながら馬鹿としか形容できない。

やばい、例のごとく脱線が。

そんなわけで東南アジアで働いてみて、すごく良い感覚を持った現地の人たちと出会うことが多い。仕事に対しての姿勢、仕事の取り組み方、外国人と働くことについての理解。私よりずっとずっと素晴らしい感覚を持った人に出会った。異文化に対して日本人よりも良い感覚を持った人たちだったと思う。

そもそも家族や周りの人を大切にする文化があるため、仕事が全てではないというところがものすごく良いと思う。結構偉い人であっても、仕事人間はあまりいないと思う。ちゃんとプライベートを大切にしている。そして自分だけでなく周りの同僚のプライベートも尊重する。日本と反対。

私は何人(なにじん)とか性別とか文化とかあんまり関係なく、仕事に対しての考え方を見て、勝手な良し悪しを決める(私基準だが)。もちろん相手の文化の中であればそれを尊重するがそれはお互い様である。私が日本の組織から来ている身で、その日本の組織として雇用しているスタッフであれば、ある程度の日本的なルールは求める。が、その人の文化を否定するのは違う。だって居させてもらってるし。そこに居ること助けてもらってるし。

・・・偉そうなこと書いてるけど、私は20代後半~30代前半、現地で一人になったときに何か国かで多くの失敗をしている(苦笑)。理解がないって責められたし、嫌われたこともあった。だからこそ、今は自分がどれだけ愚かだったと分かる。立場で押さえつけたことはなかったけど、文化の部分では私自身に理解がなかったことも、こうあるべきを押し付けてた部分は絶対にあったと思う。今思うと本当にカッコ悪いし、最低なことをしていた。反省反省。

色んなことがあって今に至ってるが、言葉が違うこと、国籍が違うこととかは一緒に働く上で大変さはありつつもあんまり私の中では重要でなくなったと思う。特にどちらも第二外国語(英語)を話してコミュニケーションを取る場合、そこに優劣は存在しない。どっちも正しいし、間違ってるから。とりあえず、たかが日本人であることを振りかざすのは馬鹿げてると思う。

ちなみに、日本人が偉そうにしていられるのは基本的にアジアでだけ。アメリカやらヨーロッパに行ったら、日本人?サル?的に扱われても仕方ないし、あっちの人からすると中国人と日本人の違いは分からない。

私は今のところ、働きやすいと思った同僚は外国人の方が多い。某アジアで一緒だったフランス人の同僚、某アジアでの英語の通訳さん(中身はだいぶ変態だった)、某アジアで喧嘩しまくったけど最後めっちゃ仲良くなった現地のおばちゃん、などなど。言葉がたまに通じないくらいで、仕事のテンポとか力を入れるポイントとか同じだった。そして何より、何かを成し遂げた時の達成感や喜びを心から共有して感動して、そんなのは日本人とはあまりないなと気づいた。それはたぶん私が単独で現地にいるケースが多かったのもあるのかもしれないけど、不思議なことに達成感を感じた人たちって日本人じゃない人が多い。

感動はボーダーレス。仕事のよきパートナーもボーダーレス。

今またこうして海外と密に仕事ができて本当にうれしいなと思う。大変でも楽しく笑って仕事をするぞ、と。