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タバコを吸う吸わないではなかった

タバコは吸いますか?→吸う、電子タバコ、ときどき吸う、吸わない

マッチングアプリにある項目。

初めて付き合った男がベビースモーカーであったこともあり、仲の良い男友達もかなりのベビースモーカーで横でタバコを吸われることも多く、別に喫煙者でもいいかなと思っていた。

が、そういうことじゃなかったことに気づいた。重要なのはタバコを吸う吸わないではなかった。

上述の2名は少なくともマナーがしっかりしていた。ベビースモーカーではあったが、1日あたりの本数を聞いて驚いたのであって、実際そこまで吸うイメージはなかった。よくよく思い出すとめっちゃ吸ってたんだけど。

そして重要なことに、吸わなくてもイライラしなかった。

もしかしたらこの点が超重要だったのかもと思う。私は喫煙者がタバコを一定時間吸えないことでイライラしてる姿を見るのが嫌いなのだ。言葉悪いけどドラッグ中毒者と同じ状態なのだから。上述2名は私の記憶の限り、吸えないイライラを私に見せたことはなかった。

もう一つ。上述2名は気持ちよさそうに(美味しそうにというんだっけ?)タバコを吸うということ。

初めて付き合った男が、寝起きに裸で朝日に向かってタバコを吸っていた姿がなんとも印象的で、今も忘れられない。接客業をしていた彼は一定時間吸えない状態をコントロールし、吸えたときにものすごく幸せそうになっていた。その姿を見るとなんとなく嬉しかったし。

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ところがどっこい、世の中には吸えないことにイライラしたり、イライラしたときにこれ見よがしに「今、吸わないとおかしくなる」みたいに吸ったりする人がいるのだ。そしてこの人たちのせいで、私は喫煙者が苦手となったんだろう。

病んでた時に世話になった不毛な関係だった人や最近まで付き合っていたBさんはこれにあたると思う。

そんなに分かりやすく吸えないことにイライラします?ってくらいイライラされたり、ことあるごとにタバコ休憩が入り、その度待たされる。吸うのは構わないが、それを当たり前に私に押し付けてくんなと思う。私の時間をなんだと思ってるのかと思った。

そしてもっと嫌なのが、イライラストレスを感じてる時の吸い方。眉間に皺寄せて深く吸い込んで深く吐き出す。吐き出された煙の色まで不機嫌に見えるほど、吸い方が荒くなる姿は、見てて不快だったしなんか威圧的で怖かった。

二人とも出会った頃はマナーを意識して吸っていたから気にならなかったが、関係が近くなってから「吸う俺のこと理解してくれて当たり前」感が出ていて、今思うとそれが嫌だった。勝手に決めんなって。吸ってほしくないけど仕方なく換気扇の下で吸わせてやってんだよ、と。

あと物理的なところで、気管支の病気を患ってからどうも煙が苦手である。煙にしばらくさらされると本当に息苦しくなって、下手すると具合が悪くなる。ぶっちゃけ焼き鳥屋さんもそのせいで最近ちょっと苦手である。

結論。タバコを吸う人でも仲良くなれるけど、それを見極めるすべが最初の時点ではないので、アプリでは吸わない人を希望する。でも引き続き、吸う吸わないでは区別しない。あと、禁煙できた人ってやっぱりすごいと思う。だって薬物依存から抜けたのと同じことだから。

ていうのを試験前の朝5時に急に思い出して書いたのであった。試験の出来はまずまず。9割はいけたという自信あり。