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定年

定年後のサラリーマンが社会にあふれるという現象が起きると僕は思っています。20世紀型の社会の生き方は、大学を出て就職をして家族を持つ。そして子どもを作り、子どもが巣立った後に定年を迎える。そうなると自分が所属するコミュニティーが会社と家族しかないのです。この生き方の弊害はどこにあるのでしょう? それは同世代としかつるまないことにあります。これは日本の教育制度の大きな問題点です。定年後にどうなるか? 確かに配偶者はいるのかもしれませんが、全体の3分の1は離婚をします。もし会社というコミュニティーがなくなったら、その人は孤独になる可能性がありますよね。人間は孤独になると認知症になりやすくなります。今の認知症社会という問題には、この「定年後の孤独」が大きく関与していると僕は思っています。
 「定年後のサラリーマン」は数年以内に大量発生すると僕は思っています。そういう人たちが増えると社会が不安定になります。社会が不安定化し、不幸な人が増えると、社会は目立つ人の足を引っ張るようになる。
 冗談抜きにしても、今フランスで起きているような暴動が起きるかもしれません。それは怖いと思っています。だから今のうちに社会を安定化させるべく、定年後のサラリーマンが大量発生するという問題を解決したいと思っています。

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