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【ALGS OT5】NA大会結果分析【Apex Legends】

注意
統計の知識に自信のない人はまず用語解説記事を見ることをお勧めします

Apex Legends Global Series Online Tournament第5回(ALGS OT5) NA大会の結果を分析します。以下では上位チームは上位10チームを表しており、これは賞金獲得チームにあたります。

NA決勝

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今回は優勝争いチームが最終的には大きな点差ができて1位が決まりました。下位10チームは全て30点未満になっています。10点を超えないチームも多くいます。ランドマークがかぶっているチームが数チームいたので点数が全く稼げなかったチームが存在するのでしょう。

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青い点線は縦線が順位得点の平均を表し、横線がキル得点の平均を表します。
黒い線は分布傾向を示す回帰直線で、
(キル得点総和)= 0.67×(順位得点総和)+ 5.34
(順位得点総和)= 1.50 ×(キル得点総和)- 8.00
の直線になっていますが、決定係数は0.5405です。これは今までの大会からするとやや低めの数値です。多くの大会では決定係数は0.6以上は存在していますが、今回は0.6以下でありこの回帰直線では十分にキル得点と順位得点の傾向を説明しきれていないことを表します。つまり今回はキルが多いが順位は低い、またはキルは少ないが順位は高いといったイレギュラーなことがいくらか起きていることが分かります。実際数チームほど回帰直線から結構外れるチームが多いです。
下位チームは回帰直線の下に位置するチームが多いようです。つまりキルは稼げていないで順位で点を多く稼いでいます。
また箱ひげ図で見た通り、やはり上位チームの中でもトップのチームは最終的に大きな点差を他のチームに付けています。

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今回2位のGODSENTは特に順位得点標準偏差が低い上に順位得点が最多になっています。安定した良順位のより得点を稼いだことが分かります。
Skrtは順位得点標準偏差は大きく順位得点がGODSENTより低いので順位があまり安定しない一方で、それをカバーできるほどにキルを稼いでいます。
また前回4位で最多キルを取ったFishersは最後の試合で大量キルをして逆転が厳しいと思われていたCOLを大逆転しています。そのため標準偏差が大きいです。COLは最初の試合で優勝するもののそれ以降低迷したために標準偏差が大きくなっています。

決勝まとめ

有名どころのチーム(Rogue,Sola Fide,Liquid,NRGなど)が今回は点数がとても低くなっています。また優勝争い常連のTSMが準決勝敗退でした。いままでとは大きく流れの変化したNA大会となりました。またEU大会ではお馴染みのコースティックを編成に含んでいるチームも出てきており、今までとは雰囲気の違う大会を楽しめたのではないでしょうか。

参考サイト
liquipedia
battlefy

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