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今週はダンジョン飯の話しかしたくない ◆ 水曜日の湯葉106[12/13-19]

12月13日 水

朝10時に打ち合わせ。そのためには進捗が必要なので、朝7時に原稿をごそごそと進めて「進まない箇所」をピックアップして打ち合わせで話す。

午後は映画館で『ダンジョン飯』のアニメを見る。来年1月のTVアニメを冒頭3話分だけ劇場で上映するらしい。そんなことやっていいんだ。とはいえ見もしないDVDを買うよりはだいぶ健康的な金の落とし方といえる。「特典で九井諒子描き下ろし漫画つき冊子がもらえる」と聞いていたが僕が行った時には在庫がなくなっており、上映初日に行かなかったことを一生後悔する。

原作はセリフを暗唱できるくらい読んだので「トリガーによるアニメ化」に対する不安が大きく、来年を待てずに映画館まで来てしまったため、冒頭5分の印象は「おお、ちゃんとしてる!」であった。ちなみに僕が過去に見たトリガー作品は『ニンジャスレイヤー』と『インフェルノコップ』である。

まずアニメなので色がある。当たり前だがこれが重要で、飯がちゃんと美味しそうに見える。なんなら匂いまで伝わる。完成した料理だけでなく調理中もちゃんと作画されており、センシがマンドラゴラの皮をするする剥くシーンを見ると「ああ、マンドラゴラは野菜なんだ」と素直に思えた。

料理だけでなく迷宮の空気感もうまく演出されている。たとえば2階の木のウロの中はちゃんと板張りされていて、キャンプ場みたいな張り紙もあり「人間の文明が届く領域」という雰囲気が明確に伝わってくる。動く鎧の出るあたりになってくると急に色温度が下がって「人ならざるものに支配される空間」という雰囲気になってくる。

上映内容は原作1巻(動く鎧)までだが、改めて見るとこの1巻が導入としてじつに完璧にできている。「魔物を倒して食べる」という固定した枠の中で、簡単に捕獲できる歩きキノコ → ちょっと工夫の要るバジリスク → まともにバトルする鎧、という具合で敵の強さがエスカレーションし、その間にメイン4人のキャラ立てもきちんとやっている。



12月14日 木

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