水曜日の湯葉47 ◆ シャンプーと電球と中高年は突然切れる

「水曜日の湯葉メンバーシップ」の仕様が変わり、月額490円のところが今月から初月無料になった。つまり先月入った人は今月よりも2ヶ月分多く払うことになる。たいへん申し訳ないことだが、「仮想通貨をあのとき買っておけば今頃〜」とか考えてもきりがないことが世の中には山程ある。

なお僕は初月無料サブスク初月解約の常習犯である。映像にせよ音楽にせよ似たようなサービスが乱立しているので、これだけで結構回せてしまう。ということはこの「水曜日の湯葉」にも競合がどこかにあるのかもしれない。平行世界の自分が書いてる日記とか。そんなのがあったらむしろ僕が購読するな。「次男が保育園に入りました」とか書いてるのを見て「どこで分岐したんだろう」とか調べたい。

10月26日　水

映画館で『RRR』を見た。『バーフバリ』監督の新作。3時間8分というポンポさん殺しの長尺映画と聞いて覚悟を決めて膀胱をカラにして座席へと向かった。ところが監督得意の超絶アクションと立場を超えた男の友情を見ているうちにあっという間にクライマックスを迎え、「長さを感じさせない作品だった！」とツイートしようと思ったらそこで終わらずにさらなる新展開が始まった。「なるほど3時間だ、そして納得の3時間だ」という視聴感だった。

内容は植民地時代のインドで、英国総督の横暴にブチ切れたインド人が英国人をボコボコにする話である。シンプルだが骨組みがしっかりしているので外国映画特有の人物混同もなかったし、権力者をボコす人類普遍の快感がインド映画特有のハッタリの効いた演出で3時間みっちり詰め込まれている。

ところで僕は日本統治時代の朝鮮人がムカつく日本人をボコボコにする韓国映画が見たい。できればこのくらいエンタメに振っていて、日本人役にはちゃんと日本語を話す俳優で。中国の低予算抗日映画も見たいけどそれはちょっと欲求のベクトルが違う。

10月27日　木