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新東京駅の立地について ◆ 水曜日の湯葉138

数年おきに自分の中で「駅名暗記ブーム」が起きて、いろんな路線の駅名を丸暗記する。これは意外と実用的なスキルで、電車で寝て起きたときに乗り過ごしたかどうかが一瞬でわかる。その一瞬が生死(社会的な意味)を分けることはわりとある。

今は新幹線の駅名を覚えているのだが、どの駅に「新」がつくのかがなかなか覚えられない。18きっぷ旅行者なので地名の並びは体が覚えているのだが、「新」の有無となるとそうはいかない。とくに新大阪から西に「新」が多くて覚えきれない。

字面の印象として、岡山は「新」がつきそうなのにつかない。倉敷はつかなそうなのにつく。「新大阪」「新神戸」ときたから次は「新明石」か、いや「明石」だったかな、どちらもピンとこないな、と思ったらまさかの「西明石」というトラップもある。

新幹線の「新◯◯駅」は、経路などの都合で既存ターミナル駅に新幹線が通せず、少し離した駅につきがちな接頭辞だ。このため都市のイメージと違う場所にあることが多く、新横浜駅が日本有数の港湾都市の名前を冠しているのに海からやたら遠いことは有名である。

こうした傾向を踏まえると、適当な駅名に「新」をつけたときの立地がなんとなくイメージできる。たとえば「新東京駅」はどうだろう。直感的な印象をいうと千葉県にありそう。成田新幹線が実現したほうの世界で、いろいろあって東京駅まで接続できなかった結果、船橋のあたりにそういう妙な新駅ができてそう。「さいたま新都心駅」とセットで語られてそう。

小林達也さんの『スワンプマン芦屋沼雄(暫定)の選択』という小説の推薦文を書かせていただいた。どこに載るのかと思っていたら本書の巻末に載っていた。そういうことあるんだ。

どうも、実力派クリエーターです


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