見出し画像

台所通信Vol.18 2011年4月発行  震災がありました

Vol.18のご紹介です。画像はクリック(タップ)すると大きく見ることができます。

地震のあとも台所通信を続けました

3月11日のこと

「地震でした」
福島県西郷村は福島県の南の端っこ。栃木県との県境に近い内陸の高原地域です。2011年3月11日は震度6弱の揺れがありました。当時私たちはJR新白河駅前の事務所で仕事をしていました。突然の揺れと携帯の地震アラームにびっくりして、外に避難しました。揺れが収まるのを待つ間、目の前にある東横インの高いビルが、ゆ〜っくりゆ〜らゆ〜らしているのがすごく怖くて長く感じました。その場にいない家族が心配でたまりませんでした。

台所通信では母が自宅で地震に遭った様子を綴っています。パニックの中、真っ先にお向かいの老夫婦のことを気に掛けるところが母らしい。

福島県といえば津波や原発の被害が大きく報じられるイメージですが、西郷村は揺れに伴うインフラの被害の方が深刻だったと思います。道路があちこちひび割れて通れなくなったり、水道やガスが使えなかったり。不便ではありましたが、身近な範囲で人的被害がなかったのが不幸中の幸いでした。

今思うと当時は放射線が風に乗り、あちこちに降り注いでいたと思います。しかし私はあまり気にせず過ごすようにしていました。3月の春の陽気に誘われて、子供達と、のほほんと散歩に出かけたりした記憶があります(西郷村は原発から100km以上離れています)。大人が深刻になりすぎることで子供達が不安になるのが嫌でした。当時小学生だった子供達も今では立派な大人になりました。全員めっちゃ元気です。

「冷え」を防ぐ
年を重ねると冷えって本当にしんどいわ〜と思うことが増えました。若い時は全然感じなかったのに、なぜだろう。温かい飲み物で冷えを防ぐ。今ならその良さを実感できます。(でも体を冷やすコーヒーは飲んじゃう)

当時、毎日報じられるのは痛ましい震災のことばかり。気が滅入ってしまいそうなときものんびりとした話題でほっこりしてもらおうと「台所通信」を続けました。