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30キロダイエットで見返してやる。 1

食べて、呑んで、太っていると全然悲しそうには見えません

※アメブロで2014年に書いた「自分史」を加筆・再考し掲載しています。


亡くなった主人の10年越しの女性の存在を知ってから
というものの

妬みやら嫉妬やら怒りやらの中で
私一番執着してしていたことと言えば。

「食べていました。」

お金ないのに。

そして

「めちゃめちゃ呑んでいました。」

お供えでいただくお酒。

なんで主人飲まない人なのにくれたんだろ。

覚えていないけど、お酒のお供えが来たら心底ウハウハしてました。

そこにあったら
必ずあるだけ飲んで寝る毎日。

なぜかあのころは
お酒がなくなって
「お酒持ってきてほしいよなあ」って思うと
本当に誰かがお供えに持ってきてくれていました。

この頃がたぶん過去
一番飲んでいたと思います。

立派な依存です、依存。

まあまあ、
普通の感覚の話しますと
旦那と彼女との写真をみたことは

トラウマになりました。

旦那のことそんなに好きじゃなかったくせに
めちゃめちゃ悔しかったのです。

夜になると
それを忘れて寝たいがためにという「名目」で

どんどん酒量が増えていきましたが

そしてそれより
なにより、

そうなっていく自分に向きあうのが
一番いやでした。

たまに転がってる自分を客観視すると
もう、飲んで寝るしかないんです。


たぶんトドとかワニっぽいし(トドやワニに失礼)

人が来ない限り布団も敷きっぱなしでした。

つまり。

おかれている状況はひたすらシリアスなのに
私の「体型」は全くシリアスじゃありませんでした。

なんか、哀しい・・・・けど
どうしようもないってなってました。

どうせあたしなんかぶたちゃん

もう47歳やしぶたちゃん

なにやってもどうせ変わらないし

なんのために変わらないといけないか
わかりたくもないし

そ~んな思いが
頭の中をぐるぐるしたまま

不貞腐れて
どうしようもないカッコで

来る日も来る日も

食べて、呑んでました・・・・

ほんと、どうしようもないですが
そんな、毎日でした。

△▼△▼△▼△▼

そんなある日


家族全員がかかっている
近所のお医者さんからお電話をいただきました。

呼ばれていってみると
なんと、主人が亡くなったことを知っておられたのです。

警察のほうから連絡があったと。

この医院がかかりつけだったことと、亡くなる直前に受診していたことを、私が書類に記入したか、
警察の人に話したからだと思います。

なので、
主人が亡くなる前に受診したときのことなどことを
病院に調べにこられたようでした。

病院にいくと
先生と奥さまである看護師さんが待っていてくださって、
主人が亡くなる直前に受診したときのことを報告してくれました。

そこで聞いたのは、

■前年の健康診断で「血圧が高い」ので血圧の薬を処方されていたこと。

■毎日血圧を測るように言われていたこと
(そういえば、血圧計が机の上にあったなあ。売っぱらったけど)

■亡くなる直前に受診したときに、心筋梗塞の検査をしていたけど「異常なし」だったこと。
(結果の用紙を見せて、説明してくれました。)

いやいやいやいや~~~
別にいいんですよ。お気になさらず~

…とまではさすがに言わないけど。

病院行っても、薬飲んでなかったし
血圧計は、あるときからほったらかしやったし
ええんでです。
本人が悪いんです。
ほんま死んで当然なんです。

…みたいになってるわたしです。(当時)

でも。

先生は結果的に主人の命を守れなかったことを
深く、深く詫びてくださるのです。

驚きました。

そして、
ひどく、恐縮しました。

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思えばこの先生の町のお医者さんとしての姿が
私は大好きで、
長男が幼い頃に開業されてからずっと
家族全員が受診していました。

大きなスケールで地球の未来
温暖化を懸念しておられ

「予防接種にはよい気候の中、周りの景色をみながら
歩いてきてください。
雨ならキャンセルしてくださってもいいですよ。」

と、車を使わずに、お散歩がてらに注射にいくと割引があったり。

高熱で不安なときも声かけてくださったり、
でも、薬の使いすぎに気をつけるように
小さなグラフに「ここの線から上になったら熱さましのましてね」と親切に教えてもらったり

病気の症状をわかりやすく、小さな冊子をつくって渡してくださったり

そして、必ず裏コピーの紙を使っておられました。

なによりも、一番忘れられなかったこと。

O-157が蔓延した年に長男がひどい下痢をしていて、
不安になって、救急に行ったら

たまたま当番でおられた、その先生が
「やはり、気になるから」と
おうちから自転車にのって自ら我が家に検便容器を届けてくださったんです。

そんな尊敬するステキなせんせいに頭を下げられることに
わたしはひどく狼狽していました。

だってわたし、
旦那死んでもぜんぜん悲しくないし。

△▼△▼△▼△▼

せんせいは、今後わたしたちの受診料はいただきませんとおっしゃいました。

実際、主人が亡くなってから、
母子家庭医療控除が適用されるまで、かなりの期間があったので、実質的には助かるのです。

でも、とても心苦しい。
だけどせんせいのところにいきづらくなるのはいやでした。

で、やっぱり。

旦那に対して
ほんま、腹立つわ。
せんせいをこんなに辛い立場にしよって。
…と旦那に怒りをむけました。(すでに得意技)

そこで。

わたしは唐突に、ほんとうに「思い付き」で
せんせいに頼みました。

「これからしばらく、私になにかあったら大変なので
私の健康診断をしてもらえますか?」


なんで、あんな一言が口からでたのでしょう?
食べて飲めてるんだから健康そのものじゃん。

でも、口からポロッとでちゃったんです、なぜか。

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