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片づけの悩みの奥にある、本当の悩み。片づけは解決するための手段なのかも

こんにちは。
ライフオーガナイザーのフカダユミです。

片づけに関わる仕事をしていると「片づけに対する悩み」を持った方がお客様としてお越しいただくのですが、悩みといっても千差万別です。
どんな悩みにも当てはまると思いますが、他人から見ると大したことないと思っている悩みでも、ご本人にとってはものすごく深い悩みだったりします。

また片づけと言っても、見た目だけの問題ではなくて、家族関係やご自身の性格などに原因を当てはめている場合もあり、ただ空間を整えるだけでは解決に向かうことができないケースもあります。

悩みのケース1:忙しすぎる

ご依頼のお客様の中でもダントツに多いのが、忙しくて片づけの時間が取れないというケースです。
今は共働きのご家庭が多く、仕事に家事に子育てに介護に…と本当に忙しい毎日を送っていると思います。
忙しい中で、モノの定位置を決めたり、要不要の判断をしたり、わかりやすいようにラベリングしたり…なーんて無理!ですよね。。

こうすればうまくいきますよ。なんてことを伝えたとしても、そもそもそれらに着手する時間がない。忙しいから毎日しなければいけないことに時間を費やして、それだけで精一杯な状態だと思います。


また忙しい時は、心にも余裕がないし体も疲れ切ってしまっていることが多いです。本当はあれもしたいしこれもしたい。落ち着いたらしよう…と思っているうちに時間が過ぎてしまっているということに罪悪感や焦燥感も感じやすい状態になっているかもしれません。

忙しすぎるという場合は、できるだけ周りの手を借りて時間の確保をすることが必要になってくると思います。
片付けに関しても、じっくり時間をかけてというよりは一気に仕組みを整える!のが解決の近道です。忙しい方こそ片づけサービスを利用するメリットを十分に感じられるはずです。


悩みのケース2:家族誰かだけの負担が大きい

家族の誰か(主にはお母さんが多い印象です)に負担がドッとのしかかっているケースも見られます。誰か1人の家事の負担が大きい、子育ての負担が大きい、家族みんなが頼りにしてくる。モノの場所もみんなが聞いてくる。。

その状態だと、たとえ仕組みを整えたとしても、結局「お母さんが戻してくれるやろ〜」「物が見つからなくても聞いたらいっか〜」という状況になってしまうかもしれません。

この場合は家族との話し合いやすり合わせが重要になってくると思います。
・今困ってることはこんなことなんだよ
・これが負担に感じている
・もう少しこうしてくれると助かるな

こんな話し合いを経て、家族にとっての暮らしやすい仕組みや変えるべきことを精査して、片付けに取り掛かるのが効果的かもしれません。

悩みのケース3:ものが多い

ものが多い、でも捨てるのにもすごく抵抗がある…という場合も片づけに悩みを抱える原因のひとつになると思います。

ときめきで選んでみたり、使うもの使わないもので判断しようとしてみたりするものの、やっぱり全部必要〜!ってなってしまいますよね。

ものが多くて要不要の判断にもものすごく時間がかかる場合は、「どんな暮らしがしたいだろう」と考えてみるのがおすすめです。

それだけでものが手放せるようになるかというと、そう簡単な話ではないのですが、理想の暮らしにはどんなモノが手元に、空間に残っているだろうと考えると、何となくぼんやりでも見えてくるものがあると思うんです。

私は服を手放す時軸にしている考えが「この服を着てばったり知り合いに会っても恥ずかしくないかな?」という基準です。
それは私にとって「どんな服を着ている自分でありたいだろう」という理想の姿を思い浮かべることになっています。

こういう風に自分の判断軸を持っていると、少しずつ今の暮らしに必要なものを選び取れるようになるかもしれません。

悩みのケース4:完璧主義

はたから見ると、きれいに整っているように見える空間でも、片づけに疲れ切ってしまっている…。というケースがあります。

ちょっとでも乱れるとストレスに感じたり、せっかく整えた場所を家族がうまく使いこなせていない姿を見てイライラしてしまったり

これは私の過去です(笑)

そんな風に「きれいを保ちたい!」という気持ちが強ければ強いほど、片付いていない状況にものすごく疲れてしまう。

そんな方は、完璧主義を少し手放すことをお勧めしたいです。それと【人を責めずに仕組みを責める】スタイルにしてみてはどうでしょうか?

例えば、子どもが散らかすたびに後をついていくように自分が片付けていたのを、子どもが簡単に片付けられる、大きなカゴを用意してみる。

玄関の靴がいつも脱ぎっぱなし、あちこちに散らばっているなら、マスキングテープで印をつけておく。

完璧主義さんは「きれいな収納の工夫」に目が行きがちですが、「誰でもできる簡単な仕組み」を考えてみてはいかがでしょうか?

悩みのケース5:健康面に不安がある

片づけたいのに、疲れやすい・持病がある・体力がないなど、健康面の不安で片づけに着手できないというケースもあると思います。

産後や引越し後、転職などでの環境の変化など、体も心も疲弊するタイミングで、部屋が乱れて更にストレスが倍増!なんてことも。そんな時はひとりで頑張ろうとせず、周りの手を借りる選択をしていただきたいなと思います。

外的要因(部屋が乱れている)の不安を取り除くだけでも、心が救われたり気持ちが落ち着いたり。「整える」ってそんな効果も大きいです。



こんなふうに、片づけの悩みといってもかなり細分化されていて、整えたら解決!とはならないことがあるのが片づけの奥深いところ。

片づけは手段に過ぎなくて、その先にある本当の悩みを解決するために、片づけることも解決方法のひとつですよ。ということを今回は伝えたかったんです。


ただ、私は片づけの効果は絶大だと思っています。
片づけることで、その先の暮らしを穏やかにすることや心の安定につながっていく。それって人生そのものを豊かにしていくことだと思いませんか?

もし何か悩みを抱えていて、片づけの力が役に立てそうであれば精一杯協力させていただきます。
ご相談くださいね。



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