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ゆうわたWorld 夫婦世界一周録

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2022年9月〜2023年8月、1年間の世界一周の旅。 訪れた54カ国+南極での気づき、学び、思い出の記録。
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#ライフスタイル

変化する石油王国〜サウジ人の暮らしと母の愛の話。【サウジアラビア🇸🇦】16/54ヶ国目 | 世界一周ふりかえり

アラビア半島の大部分を治める巨大な王国、サウジアラビア。 イスラム教の二大聖地を擁する、イスラム世界の中心的な存在だ。 2019年に日本を含む49か国に初めて観光ビザが解禁されるまで、その姿は私たちのような一般市民に対しては謎に包まれていた。 足を踏み入れるまで、私のサウジアラビアへの印象は ・相当敬虔なイスラム教国家 ・女性は皆両目以外の全身を真っ黒の布で隠している ・店や施設は男女の入り口が全て分かれている といった厳しいイスラム教のイメージが強く、 他に知っている

お酒が飲めて、自由な服装。イスラム教戒律の"緩さ"の裏にあった、深い教え。【バーレーン🇧🇭】15/54ヶ国目 | 世界一周ふりかえり

W杯の賑わいに後ろ髪をひかれながらカタールを後にし、やってきたのはバーレーン。 バーレーンはカタールよりもさらに小さい、奄美大島ほどのサイズの、ペルシャ湾に浮かぶ島。 サウジアラビアとの間には全長25mのKing Fahd Causewayという橋がかけられており、私たちも一度カタールからサウジアラビアのダンマームへ降り立った後、この橋をヒッチハイクで渡りバーレーンへ入国した。 さて、非常に敬虔なムスリム国家として知られるサウジアラビアと繋がるこの島国は、実は湾岸のイスラ

女性は〇〇を食べてはいけない〜アフリカ最古の王国の男尊女卑文化について【エスワティニ🇸🇿】13/54ヶ国目 | 世界一周ふりかえり

約2ヶ月に渡るアフリカ縦断もラスト1カ国。 最後の国はエスワティニ。 旧名はスワジランドだったが、2018年独立50周年記念式典に国王が突然国名の変更を発表し即日で国名がエスワティニとなった。国民は本意でない人もいるのか、会話していると自分の国を未だに「スワジランド」と呼んでいる人も多かった。 アフリカ最古の王国の一つと言われ、今でも国王の権力は非常に強く、すべての店に国王の写真が貼ってあった。正確に言うと写真の通り3セットの写真がどこにでもあって、一番上が国王ムスワティ

世界一美しい民族が暮らす大地で【ナミビア🇳🇦】10/54ヶ国目 | 世界一周ふりかえり

初上陸したアフリカの11カ国はどこも最高に大好きな思い出で溢れているが、その中でも1カ国だけおすすめするならどこと聞かれたら、ナミビアと答えるだろう。 レンタルした4×4車に乗って縦横無尽に駆け抜けた2500キロのロードトリップは、世界一周でトップ3には入る最高の7日間だった。 そんな美しいナミビアの旅を写真で振り返りながら、この素晴らしい国に暮らす人と動物と、広大で輝かしい自然をみなさんに紹介したい。 ◇世界一美しいヒンバ族の姿 世界一美しい民族と言われるヒンバ族を

【タンザニア🇹🇿】当たり前は、当たり前でない| 6/54ヶ国目 | 世界一周ふりかえり

アフリカの楽園ザンジバル島と、首都ダルエスサラームを巡ったタンザニア滞在。 ダルエスサラームは、ネット上では世界凶悪都市の一つと言われており、昨今も邦人被害のニュースが聞こえてくるような場所だが、こちらも夫の徹底したリサーチと、目立たぬ格好で貴重品はズボンの中にしまうなどの基本対策の甲斐もあり、また現地駐在中の夫の先輩にお世話になれたおかげもあって、特にトラブルなく滞在することができた。 タンザニアの何が面白かったかと言われれば、文化の多様性だろう。 多様という言葉では到

【ケニア🇰🇪】凶悪都市とマサイ村の本当の姿は|4/54カ国目|世界一周ふりかえり

人生初のアフリカ大陸。 ずっと未知の世界だった。 マサイ族?サファリ? 最後のフロンティア?IT発展? 日本にいるといろんな伝えられ方があるが、 実際はどんなところなのか、それを知りたくてたまらなかった。 ◆凶悪都市と名高いナイロビ 首都ナイロビは、世界三大凶悪都市と呼ばれるほど、治安へ最大の警戒が必要と言われている。 移動は基本Uberタクシーでなければいけないし、欧米人やアジア人が不用意に外を歩いたりしてはいけない。 Uberの車の中でも、ドアのロックは必須。

【インド🇮🇳】ついに、アレに襲われた。| 3/54ヶ国目:後半戦デリー | 世界一周ふりかえり

インド前半戦は👇 - 後半戦 デリー、グルガオン、アグラ ラダックから、デリーへ戻ってきた私たち。 グルガオンに駐在中の日本人夫婦邸にお世話になりながら、かの有名なタージ・マハルを見に行くなど楽しんでいた私たちだったが、ついにアレに襲われた。 食中毒だ。 ストリートフードは食べない、 購入する水は蓋が開けられていないかチェック、 歯磨きは歯ブラシの洗浄さえもペットボトル水、 シャワーは口に入らないよう顔を下に、など できる限りの対策を徹底したはずだが、 全てをすり抜

【インド🇮🇳】チベット文化、神秘の湖、想い出のチャイティー| 3/54ヶ国目:前半戦ラダック | 世界一周ふりかえり

- 前半戦inラダック 夫のわたさんがラダックに絶対に行きたいんだと言うので、そこで初めて知った、インド最北端のパキスタンと中国に国境を接する山岳砂漠地帯。 弾圧が続く中国チベットよりも、チベット仏教の文化がそのまま残っていると言われる場所で、到着すると町の至る所に、チベットのカラフルな旗が並んでいた。 ここでの思い出は語り尽くすのが難しい。 まずは地形、絶景。 スターウォーズの砂漠の星かのような、砂の色をした山脈に降り立った瞬間は、人生ではじめて見る光景でとても興

【バングラデシュ🇧🇩】世界一カオスだった街| 2/54ヶ国目 | 世界一周ふりかえり

混沌の中に、人の底力や未来への希望を感じる、はじめての感覚。 もしかしたら、1年後に「一番カオスで面白かったわ〜」と思い返すことになるかもしれない、短い中でも強く思い出に残る滞在だった。 アジア最貧国といわれながら、ユニクロをはじめ多くのアパレル企業が工場を置くなど経済成長も目覚ましく、年の経済成長率、物価上昇率は共に6〜7%ほどらしい。ダッカの中心地は高いビルや液晶パネルも並び、都会を感じる街並み。 一方、車を走らせ南のオールドダッカは、カオスの一言。信号は一切機能して

【タイ🇹🇭】結局、ここが一番だったのかもしれない | 1/54ヶ国目 | 世界一周ふりかえり

・ワクチン接種×7本 ・夫婦それぞれの友人・知人との再会 ・TABIPPO BackpackFESTAへの参加 ・アユタヤ散策 ・プーケットでハネムーン ・プチトラブルで出国を一度諦め延泊 など、盛りだくさんだった12日間。 初めて降り立った時は、台湾留学初日の感覚を思い出した。6年前のあの時も、東南アジアの独特の匂い、ボコボコの道、ボロボロの建物、紙を流せないトイレに「こんなとこで半年も暮らせるのかわたし…」と、途上国初めての私はすごく不安で(いうほど途上国じゃないのに