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今触れているものが作品だとしたら。

美術館の作品が壊された件。ニュースで見た!って人も多いかもしれません。

1つの作品は全損してるらしいので、たまたま踏んでしまったではないと思うのだけど、現場にも行ってないし、本人たちから直接お話を聞いたわけでもないので本当のところは分からない。

破損させてしまった中学生たちの今後を配慮したメッセージをTwitterで投稿した作品の作者さんの人間性を称賛する声もあるけど、世の中のクリエイターさんの全てが同じ感覚ではないという声もあった。

アートに触れることが増えたり、自分自身がクリエイターさんに作品をご依頼することがあったりもするので、気になるニュースだったんですが、今回は似ているようで似ていないお話をしたい。

それは大学時代に僕が洋服屋さんでアルバイトしていたときのこと。洋服を手に取ってまた元に戻すことってあると思うんだけど、投げ捨てるように洋服を扱う人を見ると心がザワっとするのだ。

綺麗にたたみ直す必要はないし、元の場所にそっと置いたり掛けたりすればいいだけだと思う。それか店員さんにお渡しするとか。アート作品と洋服という商品とでは全然違うけれども、ものに触れることの捉え方って人それぞれあるんだろうなあと思った。

次にその商品や作品に触れる人のことを考えると、自分たちのものではないことは分かっているはずだ。観る触れるに関してはお金が発生しないこともあるので、そこの境目って難しいなあと。購入したなら話は別ですが。

おそらく悪気はなかったのだろう。無意識にやってしまったのだろう。作品を破損させてしまった中学生から出てきた「踏んでしまった」という言葉をYahooニュースで見る限り、そう思ったし、この感覚は怖いと思った。

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