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突然、受験生の親になりました

前回の息子とライブに行ったコラム

とてもたくさんの方に読んでいただき
驚いています😳
ありがとうございます💕


わたしは小学校6年生の双子の母です。

ライブに行った反抗期息子と
もう一人
つかみどころのない娘がおります 👦👧

今回は、娘のお話です。


良い子で従順で心配な娘


我が子は男女の双子です。
同じ母のお腹からたった3分差で出てきたのに
身体も性格も嗜好も全てが真反対の二人。

【息子】
・目立ちたがり屋
・凝り性
・食べることが好き
・ちょっと太ってる
・甘えん坊
・自分のことを天才だと思ってる
・おっちょこちょいで雑
・反抗期


【娘】
・人前が苦手
・すぐにハマるけどすぐ飽きる
・少食
・ガリガリ体型
・甘え下手
・自己肯定感低い
・慎重派で初めてのこと苦手(と思ってた)
・母に逆らえない


同じものを食べさせて
同じように育てたつもりなのですが
これが男女差というものなのか
わたしの育て方に差が生じていたのか
違いがあるなぁと感じていました。

とりわけ、娘の方は、
常にわたしの顔色を伺っているような気質があり
わたしが厳しすぎたのかな
悪かったんだろうなぁ…と
成長につれ罪悪感を感じていました。

自分の意見を持たず、言えず
いつもわたしや双子の兄に合わせているような
娘でした。


ある夜の手紙


いつも決まったレールの上を
無難に目立たず進んできた娘。

今通っている学校が田舎で少人数ゆえ
避けられずリーダー的な役割をすることがありますが
そんな時はいつも家で
「嫌だー心配だー」と愚痴をこぼし
クラスメイトである息子に
助けを求めていました。

決められたことはきちんとやる性格なので
成績はおそらく中の上くらい。
「おれは天才だー」と自信満々の息子よりも
いつも良い点数を取ってきます。

しかし、自発性や積極性に乏しく
人付き合いが下手で
先生ともそんなに馴れ合うことなく
通知表は息子とトントンでした。
(息子は目立ちたがり屋で、
いつも先生にくっついているせいか
テストの割に成績はなぜか悪くないです…
世渡り上手?)

二人とも
このまま地元の小学校を卒業し
地元の中学校に進学し
それなりの高校に入ってくれれば良いなと思っていました。

しかしつい先日
わたしの布団の隙間からハラリと
一通の手紙が落ちてきました。

娘からの直筆の手紙。
鉛筆の文字で便箋1枚にびっしりと書かれています。

『お母さん、突然でびっくりするだろうけど
私、中学受験をしたいです』


布団を敷いて寝ようとした時の出来事。

当然、その日は眠れませんでした。


娘、初めての決断


双子のクラスに数人
中学受験をする子がいるのは知っていました。

その子達に影響されたのか?と
尋ねてみても
違うと言う。

地元では話題の有名校なので
わたしも気になり
少し情報収集をしたことがありました。

娘と一緒にホームページをみたこともあるけれど
受験を推し進めたりはしてないはず…。
でも、母の願いなのではないかと
叶えてやらねばならないと
変に受け止めているんじゃないか…
心配になり、確認してみました。

しかし
それも違うと言う。


お母さんに褒められたくて
頑張ろうとしている?

ちょっとドキドキしながら
これも聞いてみましたが

「全然違うよ。」
クールな返事。



お友達やお母さんに合わせたわけじゃない
自分で決めた。


受験をしたいという前向きな姿
勉強熱心な気持ち
そして、初めて自分の意思を
はっきりと強く表したこと、に
胸が熱くなりました。

この子にもこんな芯の強さがあったんだ!


不安と焦り


と、いうことで
突然受験という大きなお題を出されたわたし。

これまで全く視野にない世界だったので
ただただ心に襲いかかるのは

大丈夫かな…

の一言。

慌てて学校を調べ
受験内容を調べ
塾を調べる

体験談や口コミ
とにかくネットで検索しまくる。

知り合いのツテに
一人だけ在学生がいるので
久しぶりに連絡をとってみたりする。

職場の大きなお子さんのいる先輩ママに
受験体験談を聞いてみたり。
(中学受験の経験者はいなかったけど)

塾の体験授業に手当たり次第申し込み
面談や説明会で得た情報に
頭がクラクラしたり
不安に押しつぶされそうになったりする。

知れば知るほど不安が大きくなることが
一つある。

それは

娘についていけるのか

ということ。


目指す学校は
受験や学校の授業スタイルが独特。
グループ活動やディスカッションなど
人前での積極的な姿勢や
自分の考えをしっかりと持つことが求められます。

初対面の人達の中でもグイグイ
コミュニケーションを取れることが大切。

あれ?

娘とは逆じゃない?


挨拶が苦手で
子どもが集まるような場では
いつもすみっこで
静かに遊んでるタイプの娘。

首を縦か横に振るのが精一杯の意思表示。

ちょっと苦手を感じると自分の殻に閉じこもっちゃう

不安や苦手が顔にすぐ出ちゃう


だ、だ、大丈夫?

ホントにやるの?大丈夫なの??


とにかく不安しかありません。


双子の命はつながっているから…


本当にできる?
今からでも間に合う?

不安なわたしは

「やっぱり嫌だな、不安だなと思ったら
やめてもいいんだよ。
一回言っちゃったからって
まだ、絶対やらなきゃいけないわけじゃないんだからね。」

と、話をしてみました。

すると、
隣で聞いてる息子が
何やら懸命に首を横に振っている。

そちらに目線をやると

「いや、俺は受験してみたほうがいいと思う」

と、言う。


「今まで自分に自信がなかったのに
やるって決めたのはすごいことだ
だったら、やってみたらいい。

受かって欲しいし、すごく応援してる。

でも、ダメだったらその時、
俺は今のクラスに戻っても嫌なことがないように
ちゃんとこっちのことをやっておくから
受験はしたほうがいい!」

えええっ😳

息子がとんでもなくいいことを言い出しました!

最初、
受験を打ち明けた時は
ショックでしばらく放心していた息子

「びっくりしてるよ、中学校も一緒だと思ってたのに…」と
本音を漏らしていました。

大雑把で抜けてる息子を
いつも影でガッチリサポートしていた娘。
娘がいないと生きていけない息子。
双子で良かったねと
幼稚園、小学校と二人の姿をみていました。


「双子の命はつながっているから…」と言い
片方が叱られる時は
必ず、関係ないもう片方も
なぜか一緒に泣いていました。


息子にはきっと
娘の気持ちが手に取るようにわかるのでしょう。

『結果』じゃない
今やらなきゃいけない『何か』を
娘はやろうとしている。

それを息子に
教えてもらいました。


私は自分で歩けるよ


知り合いの話や塾の先生の話を聞くたびに 不安でブレブレの母。

そんな母をたしなめる息子。

そして、塾の体験授業を頑張っている娘。


引っ込み思案だった娘が
塾の先生にしっかり 「よろしくお願いします!」と挨拶をし
一人で見知らぬ教室に入っていき 授業を受けて帰ってくる。

「◯人のクラスだった」

「女の子はいなかった」

「先生はちょっと厳しかった」

とか、感想を言いながら
「どこの塾にしようかなぁ・・・」と一生懸命考えているよう。


疲れるでしょ 勉強大変でしょ?
母は
ちょいちょい横やりを入れてみますが

「やる。やってみる。」

決意は固いようです。


まだブレているのは母だけ。
娘は母の言葉に揺れることはありません。


私は自分で歩けるよ


まるで、そう言っているようです。


きっと変わっていく


型にはまった学校の勉強は得意で
親に確認しながら敷かれたレールを
慎重に進んでいた娘。

けれど

自分の頭と経験とコミュニケーションスキルで
突き進んでいかなくてはいけない。
険しい挑戦を選んだ。

受験というゴールにこだわって
結果だけを考えれば
無茶なのかもしれない。

でも、彼女の成長や人生を考えた時には
きっとこの挑戦が
大きな転機になる。

そして、あの時に挑戦して良かったと

必ず思うはず。

この子が自分から
そこに飛び込んだ意義は大きい。

娘の気が済むまで
努力を全力でサポートしよう
それが
きっと一番良い道なんだと
ようやく思えるようになってきました。



受験生のいる日々


こうして我が家は受験生のいる家になり
わたしは受験生の親になりました。

きっともうすぐ塾が決まり
送迎が始まったり
夏休みは夏期講習があったりするのでしょうか。

送迎が主な親の出番かな?

今までも部屋にこもりがちで
コツコツと勉強していた娘は
今日も静かに部屋で頑張っているのだと思います。

体力がなくて 夜更かしをすることはないから
よく漫画やドラマで見るような
コンコン「◯◯ちゃん、お夜食よ〜」みたいな出番はなさそうです(笑)

あとは、余計な口は出さずに 見守るスタンスということかな。


きっとわたしは
ずっと不安で、ずっと心配で、
やっぱりまた迷うことがあるかもしれない

でもそれは
わたしが歩いている、わたしの道のことであって
娘が進んでいる道とは違う。


娘は、娘なりの思いを抱えながら
彼女の道を一生懸命進もうとしている。


わたしたちはきっと今まで
道(気持ち)が近すぎたのかもしれない。
そしてこれからは
少しずつ離れた道を歩いていくんだろう。


娘よ、自分の道をしっかりと踏み締めて
進んでいくのだよ!




子どもに育てられている
こんなに実感した時はないかもしれない…。

親のみなさん、わたしたち頑張ってますよね…😭

最後までお読みいただき ありがとうございました!


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