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上達のマインドセット〜環境編〜

どうも皆さん、YU-TOです。

前回の"上達のマインドセット"では『ドラムが上達する為には時間管理をしなければならない。』という事をお伝えしましたが今度は『ドラムを叩く為の環境を整える』という事をお伝えしたいと思います。

ご存知の通り、ドラムというのはいつでもどこでも演奏可能な楽器ではありません。今日本に住んでいていつでも本物のドラムセットが叩ける環境があるという人は殆どいないのではないでしょうか?

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もちろん人によっては自宅にしっかりとしたスタジオがあり、いつでも好きな時に本物のドラムセットが叩けるという環境がある人もいると思いますが大体の人は練習スタジオに行かないと本物のドラムセットは叩けないはずです。

前回の時間管理編では「毎日少しでもドラムを練習する時間を作ろう」とお話ししましたがじゃあ音楽スタジオに毎日行けるかといったらこれもかなり厳しいです。

基本的に個人練習の予約は前日の夜にしか取れず、希望の時間が空いてない事も多々ありますし、最低でも1時間600円くらいかかるので毎日1時間入ったとして、600円×7=4200円、それを一ヶ月続けたとすると月に16800円程の出費になります。

正直、音楽スタジオでの1時間なんてセッティングと片付けで少なくとも10〜15分、そして基本5分前退出なので実際の練習時間なんて40分程度しかありません。

別に40分程度の練習でも良いとも思いますが正直その40分の練習に月16800円かけるのであれば本物のドラムでないにしろそのお金を使って自宅で練習が出来る環境を整えた方が断然効率が良いですし、上達も早いと思います。

もちろんそれなりの初期投資と労力は必要かもしれませんが毎日ドラムを練習出来る環境作りは上達に絶対的に不可欠です。

”自分はアパート住まいだし、、、”

”今金ないし、、、”

”家だとやる気しないんだよね!だから別にいらない!”

これらの考えは全て上達を妨げる思考停止的考えです。

”どうやったら今よりいい環境を作れるか?”

”きっと方法はあるはずだ”

”現代は情報の宝庫。探せば答えはきっと見つかる”

というようなポジティブかつしなかやかな考えで練習環境を整える術を探しましょう!

では、自分の考える現実的な方法をお伝えします。

1.練習パッドを使う

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一番現実的な方法としては恐らくこれでしょう。キック用練習パッドもあれば完璧です。

スタンドに取り付けられる練習パッドとキック用の練習パッドの2点があれば十二分にドラムの練習は出来ます。

いくら練習パッドでも”ポコポコ”と音はなりますが今はかなり静音性の高いものもありますし、キック用練習パッドとスポンジビーター(下写真)を組み合わせれば殆ど音はしないです。

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自分が使っているのは 最初の写真のVic firthの練習パッドとPearlのキック用練習パッドです。YAMAHA の練習パッドもリーズナブルで静音性が高く、個人的に好きです。

スタンド付き練習パッド、キック用練習パッド(ペダルは別)、ドラム用イス、振動吸収用に敷くジョイントマット、合わせて17212円なので音楽スタジオ1時間×30日間とほぼ変わらない値段で手に入れる事が出来ます。

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場所もそんなには取らないので余程狭い家でない限りは部屋に常設していつでも練習出来る状態にしておけるはずです。

この練習パッドだけで出来るエクササイズも今後紹介していきたいと思います!

2.電子ドラムを使う

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昔はかなり高価だった電子ドラムですがクオリティの差はあれど今ではフルセットで10万を切るなどかなり買いやすくなりました。

もちろん本物のドラムとは若干感触は違いますが音もヒット感もセッティングもかなり本物に近い感覚で練習が出来ます。

自分が使っているのは上の写真のRolandのV-drumsです。ヘッドはメッシュヘッドなので音はかなり抑えられますし、感触もチューニングで変えられるのでかなり良いです。

電子ドラムの最大の利点は何と言っても練習のみならずレコーディングが家で出来るという点だと思います。

パソコンとDTMがあればmidiレコーディングも出来ますし、ネット環境さえあればデータの受け渡しも自由自在です。

更に映像制作ソフトもあれば録った音と映像をあわせて俗に言う『叩いてみた動画』も自宅で作る事が出来ます。

カメラは今の時代スマホで4K、8Kの映像撮れてしまう時代なのでスマホのカメラで十分です。

練習のみではなく、活動の発展にも繋がる電子ドラムですが、中々置けないという方も多いです。

電子ドラムは叩いた音というよりは振動が下に伝わりやすく、マンションやアパート住まいの方には導入が難しいです。

しかし諦めてはいけません。

電子ドラムの振動を防ぐには自作で"防音ステージ"を作れば良いのです。

Youtubeで検索すると色々な人がそれぞれのやり方で防振ステージを作っていてとてもわかりやすく作り方など解説してくれてます。

自分の友人も防振ステージをジョイントマット、バランスボール、ベニヤ板を使って作っていました。

その上に置いた電子ドラムを叩かせてもらいましたが全く変な揺れもありませんでしたし、夜に叩いても苦情は来た事ないそうです。

多少の出費と労力は掛かりますが、試してみる価値は大いにありです。

3.イメージトレーニング

意外と侮れないのがイメージトレーニング。

とりあえずスティックだけ用意して椅子に座り、素振りでドラムを叩くフリをするだけの練習です。

あまり基礎練習には向かない練習法ですがライブ練習にはかなり効果があります。

曲を聴きながら”自分が今ステージにいる”事をイメージしてステージからフロアを見た景色や他メンバーの配置、ステージ上での緊張感や体の強張りを強くイメージして曲に合わせて素振りをすると、良い感じに入り込めた時は本番さながらのテンション感でトレーニング出来ます。

この練習をやっておくといざステージに立った時に"すっ"と体の力が抜けてリラックスした状態で本番に臨めます。これ本当です。イメージの力は侮れません。

4.最後に

ここまで練習の環境の作り方をお伝えしましたが最終的に皆さんにお伝えしたいことは”これしかない”という思考に陥ってしまわないようにしようという事です。

ここで紹介している方法はあくまでも本物のドラム以外での練習環境でしたが、やり方によっては本物のドラムを毎日叩ける環境だって作れるかもしれません。

本物のドラムを叩けるくらいの防音工事だと300万〜500万くらいかかるのですが(一から建てるならもちろんもっと掛かりますが)もし自分が一生ドラムを続けるとしてそこに掛かってくるスタジオ代を計算するともしかしたら自分のスタジオを建てた方が安いかもしれません。

もしそこでレコーディングを出来るようにすれば尚更スタジオを都度貸りるより長い目で見れば安く済むかもしれません。

今すぐは無理かもしれませんが「家でドラムなんて一生無理!」と決め込むよりは「いつか必ず叩けるようになる!」と日々考えて生きた方がチャンスも広がっていくと思います。

あとは

練習パッドはリバウンドが強すぎるから上手くならない

エレドラでは上達しない

メッシュヘッドは変な癖が付く

など色々な練習環境にケチをつけてくる人もいますが全て無視でOKです。

大切な事なんでもう一度言います。

そういう思考停止の難癖は全て無視しましょう。

練習は何を使って練習をやるかよりどのくらい”質の高い練習内容”を”高い頻度で習慣化出来る”かが重要です。

もちろんパッドや電子ドラムは感触が本物とは違いますがその感触の違いを打破出来るくらいやり込めば本物のドラムでも十二分に通用するテクニックを身に付けられます。

自分に合ったやり方で”いつでも練習できる環境”を作り、ドラムを叩く事を習慣化していきましょう!

では、また次回!

次の上達のマインドセットは「才能の捉え方編」です!

お楽しみに!





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