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K280弾くためのモーツァルトメモ

ピアノの森ごっこするために、これまで全然弾いてこなかったモーツァルトを知るための下調べをしてみる。読んだ本は4冊。

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モーツァルトの人生を知る上では中野さんの本が一番情報が揃っていた。あくまで最初の1曲を挑戦するためのインプットなので、関連する情報に絞って整理してみる。

◆19歳までの経験
・父レオポルドが宮廷楽士で、姉ナンネルも英才教育を受けている中で育つ
・5歳には即興演奏が始まる(K1を作曲)
・6歳から演奏旅行で各地を旅して神童ともてはやされる
・イタリアには3度旅に出て、オペラや作曲技法を学ぶ
・ただ結局良い働き口には結びつかず、オペラの無いザルツブルグに戻る

◆その頃の楽器
・チェンバロとフォルテピアノが混在していて、まだ今のようなグランドピアノでなかった時代
・アウグスブルグでシュタインという人が作るエスケープメント機構(今のピアノにも採用されている音を連打できる仕組み)などに感動するのは21歳の時なので、K280の作曲の後
・とはいえ楽譜には強弱記号やスタッカートが多様されていて、チェンバロではなく当時流行り始めたフォルテピアノ向けだと想定される

◆モーツァルトの人柄(勝手な想像)
・自信家(父への手紙から読み取る自分の音楽に対しての)
・負けず嫌い、反骨精神(大司教、父などの抑制に対する)
・遊びも恋も大事(恋に夢中でパリに行かずにグズグズしている)
・感情の変動が激しい 特に勢いに乗っている時の手紙の下品な冗談

◆K280 ピアノソナタ2番について
・19歳の時、ミュンヘンで作曲
・大司教がビジネスライクなコロレドさんに変わったあと
・ザルツブルクに作曲兼宮廷楽士として押し込められ悶々していた時期
・全楽章ソナタ形式
・第2楽章はモーツァルトの初期の6曲では唯一の短調
 →ハイドンのソナタXVI 23の第2楽章と似ているシチリアーノスタイル緩い

◆まとめ
勝手な解釈だけど、曖昧でアンニュイな雰囲気ではなく、楽しいところハキハキ自信を持って、悲しいところは悲しく、感情豊かに遊びを持って弾く、という感じなのかぁ。
最後に一番印象に残っているモーツァルトの手紙「パリシンフォニーについて〜〜みんなが喜ぶようなパッセージを入れておいたが、案の定夢中になってしまった〜〜効き目を予測していたからもう一度最後に入れた」
感覚派かと思っていたが、めちゃくちゃ計算されているんですね。。。

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