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戦略が思いつかない場合はどうしたらいいか?

ユーシロです。

多くの人が、商売を始めるきっかけとは何でしょうか? たいていは「自分は焼肉が好きだから、焼肉屋をやろう」といった好き嫌いか、もしくは他人がうまくいっているのを見て、自分もそれをマネをして失敗します。

マネをすること自体は、非常に有益な方法です。それなのに、ほとんどの人が失敗するのは、中途半端にマネをしているからです。

他人のつくった仕組みを徹底的に取り入れて成功した事例としては、マクドナルドの創業者レイ・クロックが有名です。彼は、マクドナルド兄弟が確立した美味しいハンバーガーを安く・早く製造する技術をフランチャイズ化することに成功します。フランチャイズとは、経営ノウハウや商品、システムなどを加盟店に提供し、代わりにロイヤリティを受け取るビジネスモデルのことです。

マクドナルド兄弟のお店を訪れた人は、彼以外にもたくさんいましたが、成功したのはクロックただ一人だけでした。彼は、マクドナルド兄弟以上に彼らの開発したサービスの価値を理解していました。そして、この仕組みがたくさんの人により多くの価値を届けるものだったことが、彼の成功を後押ししました。

フランチャイズが「コピーを量産する」というニュアンスよりも、「新しいビジネスを創造する」という方が近いということを意味している事例とも言えるでしょう。

高い材料を揃えて手間暇をかけてつくれば、美味しい料理はつくれます。しかし、あの価格で、あのオペレーションで、全世界共通の味で、となった時に、やはりマクドナルドの右に出るものはいないのではないでしょうか。

もともと商売とは、商品だけがよくてもうまくはいきません。例えば顧客を継続的に惹きつけるブランド力やノウハウ、そこで働く人を教育するための仕組み、営業、経理等々、会社を運営するにはあらゆる要素が必要です。

マクドナルドも、クロックが見出していなければ、単なるアメリカの一地方の人気店で終わっていたかもしれません。

こうしたビジネスの認知度が上がるにつれて、模倣する会社や、中にはお店で働いて技術を身につけ、自ら模倣店を開く人まで現れています。しかし、いずれもうまくいっていないのは、商売が目先のことだけで決まる訳ではないからです。

先ほどご紹介したフランチャイズ以外にも、代理店方式や委託販売など、今は「これをやれば成功できる」というビジネスモデルが多数ございますが、こうした仕組みを利用しても、一握りの人しか成功できないという現実が、商売で成功することの難しさを遠回しに言っています。


起業とは、それだけ挑戦的なことであり、ビジネスを軌道に乗せるには、それなりの血と汗と涙を必要とします。


無傷で卓越した結果を出せる人は一握りの天才だけです。凡人は、小傷を負いながら成長していきます。そのため、失敗はできるだけ小さく、そして、早く経験することです。

会社員の方は、会社員である内に外で応用できる力を身につける必要があります。


「会社辞めたら頑張ります!」の精神は、いずれ地獄を見ますよ!!

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