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ゆうかり学園完全無添加黒豚ソーセージプロジェクト、始動。

2019年12月25日。

社会福祉法人ゆうかりが運営する、ゆうかり学園にて、完全無添加黒豚ソーセージプロジェクトが始動しました。

本プロジェクトは「より安全で、体に優しい食を大切にしたい」という思いを元に、鹿児島市を拠点に様々な福祉サービスを提供し、その中で黒豚の飼育・加工を行っている社会福祉法人 ゆうかりと、

独自の食品保存方法と無添加食品加工技術、米増メソッドを持つ鹿児島 ますやが手を組み、完全無添加黒豚ソーセージの製造、認知、販売を目指しています。


黒豚の飼料開発から、子豚の育成。

さらには肥育した豚を使った食品加工と、それらの認知、販売までを目指す長期的な物語。

そんな物語の幕あけであるキックオフミーティングの様子について、レポートです。

▶︎プロジェクトの概要と、思いの共有

鹿児島市岡之原町にある、ゆうかり学園の理事長室にて。

まずはコーディネーターである「株式会社 日本コミュニケーションズ」代表の國本さんから、プロジェクトの概要や目的について共有がありました。

続いて「ゆうかり学園」の水流(つる)理事長から、プロジェクトに対する思いと、現在の黒豚の飼育環境や食品加工について。

そして無添加のハム・ソーセージ製造技術、米増メソッドを持つ「鹿児島 ますや」代表の米増さんから現状の課題と、具体的な作業行程について共有されました。

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(左:水流さん|右:米増さん)

▶︎プロジェクト達成にあたって、現状の課題

現状の課題の一つとして米増さんから、ゆうかり学園で与えている豚のエサが挙げられました。

幻冬舎から2010年に出版された、ドキュメンタリー写真絵本『ぶた にく』では、豚に与えるエサについて、こんな表現があります。

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近くの学校や施設やお店から集まった残飯。
全部、豚の餌になる。
牛乳は冷えたままの手付かずの状態で捨てられていた。

ゆうかり学園の畜産は、1967年の開設当初、施設で暮らす人たちの残飯をそのまま捨てるのはもったいないという考えから、施設内に小さな豚舎を作り、一匹の豚を飼ったことが始まりでした。

飼育場として規模が広がるにつれ、施設の残飯だけでは足りなくなり、近隣の学校やお店からも残飯を回収。

それらを、ゆうかり学園で育てた低農薬の野菜やサツマイモと混ぜ合わせ、飼料として与えてきました。

廃棄されるはずだった食べものを工夫し、豚のエサとして再利用することは、ゆうかり学園としては自然な流れでした。

またこれらの仕組みは、食品ロスを減らし「まだ食べられるのに、もったいない」を解決する、小さな一歩でもありました。

しかし「より安全で、体に優しい完全無添加のソーセージを作りたい」という新しい目標が生まれた今、エサである残飯に含まれる食品添加物が課題となりました。

▶︎目指すは「完全無添加ソーセージ」

本プロジェクトのゴールは「無添加ソーセージの製造」ではなく、完全無添加ソーセージの製造、認知、販売です。

調味料や加工方法にこだわり、それを販売するのは当たり前。

わたし達はそこから更に踏み込み、原料となる豚が食べるエサから無添加にこだわったソーセージの製造を目指します。

その中で食品に関する知識や活動内容を発信し「より安全で、体に優しい食を大切にしたい」と願う人々と共に、豊かで安全な食文化を作っていきたいと考えています。

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(一歩ずつ丁寧に、着実に)

▶︎長い物語の、幕あけ

完全無添加黒豚ソーセージ完成に向かって進む中で、今後さまざまな壁や問題が現れることが予想されますが、

「ゆうかり学園」と「鹿児島 ますや」を中心に、一歩ずつ実現していけたらと思います。


本プロジェクトについて、今後さまざまな視点からレポートしていきます。

完全無添加黒豚ソーセージ完成の夢を、プロジェクトメンバーと共に描いていただけると嬉しいです。

「より安全で、体に優しい食を大切にしたい」という願いを込めて。


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