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タンザナイト

「どの石が一番好き?」と聞かれたら、私はタンザナイトと答えるかもしれません。基本的には、どの種類の石が好きというのはないのですが、敢えて種類を問うならタンザナイトです。

上の写真は、タンザニア産タンザナイトのカボション(3.0×2.0×1.5cmくらい)。ドイツのイーダーオーバーシュタイン磨き。未処理、ナチュラルの色です。一般的に、タンザナイトの原石はくすんだ青色をしているので、加熱処理を施すことによって鮮やかな青に変えられています。ナチュラルのものは結構珍しいです。
 
タンザナイトは「多色性」と呼ばれる性質を持っています。異なる方向から見ると、色が変わるのです。一見、群青色ですが、方向を変えるとエメラルドグリーンになります。クンツァイトやアイオライトなんかと同じですね。とても見応えのある石です。ずっと見ていても飽きません。

この石は、一年以上も売れ残っていた石です。

確か2012年のアルザスショーで仕入れられたものだったと思いますが、それから長い間ショップに陳列されていたものの、買い手がつきませんでした。
 
これだけのボリュームのタンザナイトなので、確かにそれなりの値段はしました。しかし、クオリティから考えるとかなり割安です。当時は円高だったので、よりお買い得でした。すぐに売れてしまうと思っていたけど、ずーっと残っていたんですよね。こういうところが石の不思議なところです。

石との出会いは、本当にご縁です。こちらが欲しがろうがそうじゃなかろうが、必要ならば向こうからやって来ます。

 
これは私の感覚ですが、タンザナイトという石はかなり振動数の高い石で、身体やマインドよりもっともっと奥深いところに反応するような気がします。潜在意識よりもっと深い、魂レベルの部分です。

もし、これだ!と思うタンザナイトを入手した場合は、近い将来、現実レベルで大きな変化、出来事が起こるかもしれません。そういう意味では、おいそれと手に入れるべき石ではないかなと思います。本当に気に入ったものとしっかり繋がった方がいい。
 
 
タンザナイトを初めて知ったのは、高校三年の時です。この石は、ティファニーが、ブルーゾイサイトという石を「タンザニアの夜=タンザナイト」と名付けて売り出したことがきっかけで世に出回るようになりました。世間に認知されるようになったのは、ここ10数年くらいの話です。結構最近出てきた石なんですよね。
 
それほど採掘量が多くないということと、人気が出てしまったことから、今ではかなり高い値段になってしまいました。でも、私が高校の頃は、ティファニーが売り出したばかりの時期だったので、割と安く買えたのです。
 
当時、私はタンザナイトのファセットがついたリングを一目見て「この色はすごくいい!」と感動し、すぐに購入を決めました。とても気に入ってずっと指にはめていたところ、偶然かもしれませんが、時期を同じくして大きな出来事が立て続けに起こったのです。進路が大きく変わったり、長い付き合いの人との関係性が変わったり、長い目で見ると人生レベルの変化です。上の画像のタンザナイトを購入した時も、今後の進路を大きく変えるような出来事と重なっていました。

以来、なんとなく「タンザナイトを持つときはちょっと覚悟しよう」と思うようになりました。でも、それは別に悪い変化ではなく、思い返せば自分のやりたいことに正直になるきっかけだったという感じです。

タンザナイトは「自分の本当の気持ちを気付かせる石」なのではないかなと個人的には思っています。


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