ウクライナ(ハリコフ)での語学大学の選び方<勘とイメージ>
みなさん語学大学に行く時ってどうやって選びますか?
どこか代理店を通しますか?大学を通して行いますか?
私が今回通ったV.Nカラジンハリコフ国立大学(https://www.univer.kharkov.ua/en)で語学の勉強をしに行く際には残念ながらそんな補助はありませんでした。
自分で行く語学大学を決めて、自分でその大学に直接アポを取り、招待状を受け取り、行きました。
では、右も左も分からない私がどうやってウクライナの語学大学を選んで実際に行くことにしたかの体験について紹介していきますね。
この経験が誰かの背中を押すきっかけになれたら嬉しいです。
準備学部があればどこでもOK
いきなりですが、どういうことかと言うと、ウクライナではそもそも語学大学のことを語学大学とは呼びません。
「準備学部」と言います。
つまり、大学の「準備学部」に行くことが日本で言う語学を学びに行くということなのです。
日本では大学に経済学部や社会学部、商学部などありますよね?
同じくウクライナの大学にも法学部や工学部など、色々な学部があります。
準備学部は行きたいと思う学部の「準備のための学部」なのです。
準備学部では主に3種類の言語のうちどれか一つを学ぶことができます。
それは、
・「ウクライナ語」
・「ロシア語」
・「英語」
です。
「ウクライナ語」と「ロシア語」は基本的に外国人がいくクラスです。
そして「英語」はウクライナ人が受けていることが多いですね。
どこの準備学部を選ぶのか
1.まずはあなたがウクライナで、もしくはハリコフと決めている場合ならハリコフ市内のどこの大学でどこの学部で学びたいのかを考えてください。
例えばウクライナの医学部に行きたいなら、医学部のある行きたい大学を決めましょう。
これだけでも一苦労かもしれませんが、長くなってしまうので、今回は行く大学が決まっている前提で話を進めていきますね。
2.次にその大学に「準備学部」があるかどうかを調べるのです。
今は便利な世の中なのでその大学のホームページにまでたどり着けば、あとはGoogle先生が翻訳してくれるので、そこホームページで準備学部があるかどうかを見ます。
もしサイトを見ても分からなければ大学のサイト内にある問い合わせのアドレスに直接メールをするのです。
メールはロシア語やウクライナ語で送れると最も良いですが、難しいなら英語でも構いません。
気をつけてほしいのが、返信が来ると思わないことです(笑)
ウクライナではメールをしても返信がないことは日常茶飯事です。
1日2日で返信が来たら驚くぐらいです。
だから返信がないのならサイトに書いてあるあらゆるメールに同じ内容のメールを送りまくりましょう。
もしくは国際電話をしてみましょう。
たくさんを話す必要はありません。
「私は日本人でメールを送った。チェックして返信してくれ。」
これだけでいいのです。実際私はこんな電話をして返信をもらえました。
日本でこんなことをしたら迷惑だと思われるかもしれません。
でも、ウクライナでは違います。
アピールしなければ流されていきます。ただそれだけです。
電話は特に勇気がいりますよね。私は今でも電話は好きではありません(笑)
でもあなたが本当に行きたいと思うならば行動するしかないのです。
海外では”行きたい道は自分で切り拓くしかありません”
その第一歩だと思って、自分を変える練習だと思うのです!
勇気を持って聞いた結果、その大学に準備学部があるならば問題ないです。
その大学の準備学部に行くためにメールでそのまま話を進めましょう。
行きたい大学に準備学部がない場合
これはまさに私が経験したパターン。
ハリコフの音楽大学を目指していますが残念ながらその大学には準備学部はありませんでした。
さて、どうするか。
音楽大学にしつこくメールした結果、やっと返信があり、準備学部がないことがわかりました。
どうすればいいかと尋ねると、「どこでも良いから準備学部で1年学んで語学証明書を取れ」と言われました。
どこに何があるかもわからない人にとって「どこでも良い」というほど難しい選択肢はないですよね。
でも、探すしかないのです。
そして私はGoogle Mapを使って音大に近い大学で準備学部を探すことにしました。
ハリコフの音大に行く予定ですが、語学大学(準備学部)だけキエフに行くことも出来ました。
しかし、そうしませんでした。
理由は2つ。
・音大に近い大学なら、準備学部を卒業して大学が変わっても住む町は変わらないから環境の変化が少ないからストレスが少ないのではないか
・距離的に寮ではなくてアパートに住むなら引越ししなくても良いのではないか。
他の場所の語学大学に行っていないので比較はできませんが、結果としてはこの選択で良かったと思います。
近い場所で探すと決めた後に、更に困ったのは、地図で見ると音大の近くに4つの大学があり4つとも全て準備学部があったことです(笑)
それらを一つずつ翻訳をかけながら調べるとこんな大学でした。
・工学系に特化した大学
・薬学系に特化した大学
・車系に特化した大学
・薬学・工学など色々な学部がある大学(V.Nカラジンハリコフ国立大学)
結果、私は4つ目を選びました。
理由は、
・何かに特化した大学で学んでも先に進む大学において自分には不要な勉強内容が”多そう”だったから。
・色々ある学部なら言語だけに特化したコースも”あるのではないか”と思ったから。
お気づきでしょうか…。
そうです、全て推測の世界です(笑)
何一つ確信はありません。
実際にどんな授業があるのかもわかりませんでした。
大学にメールで聞いても返信はありませんでした。
だから、判断基準が<勘とイメージ>にならざるを得なかったのです…。
こんなアバウトな決め方には心底不安がありました。
どこの大学でも語学の学費には1000ドルかかります。
失敗しないだろうか、と。
でも、私には飛び込むしか選択肢がなかったのです。
語学大学に限らず、もし悩んでいる人がいるならばお伝えします。
勇気を持って飛び込んでみてください。それで見える何かがあるはずです。
V.Nカラジンハリコフ国立大学で学んだ教科
参考までに私がこの大学の準備学部で学んだ教科を紹介すると、
・ウクライナ語
・地理学
・言語学
・文学
・歴史
でした。
ロシア語でなくウクライナ語を選んだのは、音大が必要としているのが「ウクライナ語の語学証明書」だったから。
ハリコフに住む人たちはロシア語を話すので本当はロシア語を学びたかったのですが、必要な証明書が違ったので仕方ないですね。
ちなみにハリコフ大学には準備学部の中でこの3コースに分かれていました。
・言語コース
・薬学コース
・工学コース
準備学部で出来た友人を見ていると、化学や数学、薬学の授業など、コースごとで授業内容が違い、準備学部の後に学ぶ学部で必要になる授業が必修となっていました。
結論、勘とイメージでこの大学を選んでよかったと思っています。
まとめ
海外は分からないことが多くあります。
日本と常識も大きく違うと感じることもあります。
そんな時、自分は海外に、その国に”向いている”とか”向いていない”とか思うこともあるでしょう。
でも、たった1年足らずですが、ハリコフで過ごしてきて私はこう思います。
”向いていようが向いてなかろうがそんなのどっちだって良い”。
やると決めたことを実直にやることが自分の力になるはず。
自分の決めた道だから。と信じています。
みなさんが一歩踏み出す勇気を持てますように。
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