「知財業界での大(きな効果を持つ)ピンチ(に関する発明)」を特許分析 #benrishinohi
屁理屈
弁理士の日おめでとうございます!私は弁理士ではありませんが、おめでたいし、今後の発展を願いたい!!ということで、今回のブログを書きたいと思います。今回は、弁理士の日記念ブログ企画2022のレギュレーションの元、書かせていただきました。
知財業界の歴が浅い私は、大ピンチの経験がなく、屁理屈を言って、今回このようなタイトルしました。
知財業界での大(きな効果を持つ)ピンチ(に関する発明)を特許分析
大ピンチと言っても、いろんな意味が取れます。。。
まず、ピンチにもいろいろな意味があります。コトバンクによると下記のようなものが、、、
こう見ると、発明内容に意味が広がると思いました。このような考えからこのテーマで特許分析を行おうと思いました。
また、大ピンチの「大」は、「大きな効果を持つ」、つまり発明として優位性が高いものに着目、特に、指標を被引用数と設定し、簡易的な特許分析してみました。
検索式
検索式は至ってシンプルに、下記のようにしました。
1、タイトル:(pinch*):
2、優先権主張日:>=(20170101):
3、1 and 2;
この状態で約9000件ほどの特許母集団を抽出できました。
特許マップ・分析
まず、IPC3桁でどんな特許があるか俯瞰しました。
「A61:健康」や「H02:発電」などもあり、様々な「ピンチ」があることがわかりました。
次に被引用数に着目して、被引用数が多い順に並べました。
業界が様々な企業が姿をみせています。今回は特に、被引用数が多い特許・企業に着目しました。
マルチポイントピンチジェスチャーによる検索結果の制御(被引用数 186回)
公開番号:US20130036383A1
出願人:EBAY INC
eBayはアメリカのEC(e commerce)の企業であり、元はオークションサイトを運営していた企業です。現在では、運送にも力を入れている企業です。
今回の発明は以下のよう。
「ピンチ」アウトという動作名ってこういうものだったのですね。日頃はよくやっている動作なのではないでしょうか?
ECサイトのインターフェースについてのシステム内容でしょうか?サービスを探しましたが、見つけられませんでした。。。しかし、被引用数が多い分、何かしらのビジネスになっているでしょう。(もしくは将来的に)
電子ビームドライバ付きロボット駆動手術器具
(被引用数:297回)
(implement portion for robotically-driven surgical severing and stapling instrument, has firing device which resists both pinching due to inadequate clamped tissue and partial opening due to excessive amount of clamped tissue)
出願人:johnson & johnson
公開番号:US20190099184A1
当該企業は、製薬、医療機器その他のヘルスケア関連製品を取り扱う企業です。
今回の発明は以下のよう。
本特許のピンチは「挟む」というものでした。手術器具のようです。
製品HPを見ると同様のものがありました。
上記製品の製品名、エンドカッターといい、血管、臓器を切って、縫合するを同時にでき、ステイプラーとも言われています。
製品化され、被引用数が高いということで、やはり発明として、ビジネスとして素晴らしいということでしょうか?
当該企業の2021年のレポートでは、
2021年度売り上げは、271億ドルという巨大な売上をあげています。
また、レポートには医療機器セグメントにおいて、事業が成長していること、エンドカッターも成長していることも内容にあげていました。
これぞ、「大」ピンチですね!!!(ズッコケ)
終わりに
今回このようなご機会をいただき、とても嬉しい限りです。
「弁理士の日記念ブログ企画2022」に誘っていただいたドクガクさんに感謝しております。
以上