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2020年に知財戦略業界に入った私が読んだ本 12選+α

知財業界に身を置いて1年が経とうとしているが、この業界で働くために、かなりの本を読んできたつもりだ。(30から40冊は読んだとおもう。)その中でおすすめの本が出てきたので、紹介したい。

①IPランドスケープ経営戦略

 私が配属されて、上司に渡された2冊のうちの1冊。ウチはこういうことをやると言われた。データサイエンスを2年間やってきた私は「分析」という業務に従事したわけだが、「特許分析」というキーワードは初めて知った。この特許分析と市場分析を行うことで経営戦略の提言を行うという「IPランドスケープ」のバイブルとなるであろう1冊。

この本を読んで興味を持った・実行したこと

1. 特許情報分析について
2. 市場情報を日頃から吸収すること
3. 調査の仕方についての本を読み始めた
4. 自社について勉強しなおした。→経営に興味を持ち始めた
5. IPランドスケープという言葉が先行しているが、結局のところ仮説検証をしっかり行い、提案を作成していく「コンサルタント業務の現状」と何ら変わらない。特許情報からのソースは強い武器になるという認識で仕事に取り組む必要があると頭に置きながら業務を行う
6. コンサルタントの方々がどういうシステム(フレームワーク)で仕事を行っているか?


②経営戦略の教科書 

私の尊敬している人から紹介していただいた書籍。twitterで経営戦略・マーケティングについて基礎的に学べる本はないかと呟いたところ教えていただいた。気軽に読めるのに内容の質が良い。コスパがピカイチだと思う。

この本を読んで興味を持った・実行したこと

1. 経営戦略のフレームワークを学びたい.... → 経営戦略の基本
2. ビジネススクールに通ってみたい.....
3. 自社の物事は分析をしっかりやっているのか。


③経営戦略の基本

戦略提案フレームワークの基本が全て載っている。この本に助けられたことが多い。基本と書いているが、最近の技術も少し載っていてまだまだ経営戦略論は進化していくのだろうとワクワクした。


この本を読んで興味を持った・実行したこと

1. 下記のフローを仕事に落とし込むことができた。

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2. フレームワークはフローの一つであり、何個ものアライメントを取ることでやっと一つのモノができると感じた。


④社内外に眠るデータをどう生かすか ―データに意味を見出す着眼点

ストーリー形式でマーケティング活動がのイロハがわかる。

この本を読んで興味を持った・実行したこと

1. 仮説検証とは何か。マーケティングの基本となっている仮説検証は何が重要か。
→⑤USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門
→12 仮説思考―BCG流 問題発見・解決の発想法 内田和成の思考 へ


⑤USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門

マーケティング関係で友人に勧められたもの。USJをV字回復させた森岡氏がマーケティングを実例を踏まえた内容をわかりやすく説明してくれている。文章が本当わかりやすい。個人的にすごい惹かれる文章である。何でだろう。

この本を読んで興味を持った・実行したこと
1. 何事を提案するにしても、Who What Howから考える癖をつけたい
2. 目的(vision)は実現性があるギリギリを狙い+魅力があるものを設定し、戦略を立てる。ここが経営戦略のキモであり、コンサルする側として相手と自分に意識させる重要性


⑥特許調査とパテントマップ作成の実務

この本でIPC・FI・FTの詳細を知り、パテントマップのイロハを知ることができた。よく考えるとIPランドスケープはこの時にすでに取り組まれていたと思うと、最近なぜ流行っているのか?と思ってしまう。流行であろうか?(個人的に一番の理由はパテントツールの発展と思う。)


⑦ 両利きの組織をつくる――大企業病を打破する「攻めと守りの経営」

会社の同期に勧められた本である。大企業病の理由がわかる本と私はわかる。本家の方が今度読むとして個人的に面白かったのは、「組織カルチャー」というキーワードと新規事業の失敗は、新旧事業の組織カルチャーのコンフリクトによるものであるということ。それらを踏まえてAGCはどうしたかが書いてあり、とても面白かった。


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この本を読んで興味を持った・実行したこと

1. 組織経営について興味を持った
2. 戦略提案は会社のビジョンと事業部のビジョンが最重要であると認識し、全体的に俯瞰したいと思った

⑧知的財産管理技能検定 2級と3級を一気に学ぶ本

体系的に知財が学べる。検定を受けるには公式問題集を買う必要がある内容になっているが、良本である。

この本を読んで興味を持った・実行したこと

1. 3級から受けました。(合格済み)
2. 2級受けます(来年)

⑨外資系コンサルの30分で提案書を書く技術 スルーされない資料がサクッとまとまる

事例別に資料のまとめ方が載っているノウハウ本?パターン別に提案書の書き方のポイントが書かれていてとても参考になった。


この本を読んで興味を持った・実行したこと

1. 提案をする上で、課題→考察(理想・学び)→解決の流れを基本にする


⑩VCの教科書―VCとうまく付き合いたい起業家たちへ

VCのイロハがわかりやすく載っている。VCとベンチャーの関係やベンチャーの資金調達のタイミングとそれに比例した会社としての価値についてとても興味深く書いてある。

この本を読んで興味を持った・実行したこと

1. ベンチャーについて評価する際に特許だけではなく、資金調達のタイミングやその金額など、見るべきところがはっきりした。
2. VCの評価を潜り抜けた会社のビジネスモデルはやはりすごい。学習できることがたくさんあることに気づいた。


11 [最新版]図解 決算書を読みこなして経営分析ができる本

企業の分析も行うために、決算書の読み方を知る必要があると思い、購入した。純利益や営業利益だけではない、会社の本質を見ることができることを知れた。


12 仮説思考―BCG流 問題発見・解決の発想法 内田和成の思考

「仮説検証とは」をしっかりと考えさせてくれる。現在様々な思考法について本があるが、一番基本に忠実である。人に勧めるならこの本と思う。

この本を読んで興味を持った・実行したこと

1. 仮説検証のプロセスをシステム的にできないか考え・仕事に反映した。
2. 課題と目的を明確にし、何かをやって方向性がブレてないか適宜見直す大切さを知った。

いかがだっただろうか?おすすめの本なので、ぜひ読んで欲しい。

最後に、おすすめのツールを紹介したい。


○マインドマップ(MindNode)

とても便利なツールだ。

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最近は、本を読んだ時のメモだけでなく、ミーティングの時にも使っている。
画面共有して、見ながら会議をすることで、会議の論点が逸れることも少なくなった。


以上短いですが、来年もよいお年を!

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