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妊娠し、つわりがはじまった

5月のはじめ、妊娠が発覚した。
妊活をしていたので驚くことはなく、新しい命のおとずれを喜び、有り難がり、歓迎している。

ゴールデンウィーク明けからは第一子の妊娠の時と同じように食べづわりがはじまった。
第一子の時は働きながらつわりを乗り越えられたし、軽い方だった記憶がある。
たった2年前なのに詳細がもう思い出せない。

今回は第一子のお世話をしながらというのもあるのか、前よりつわりが重い気がする。
ソファから起き上がれず、でも一歳児のエネルギーは他者の状況など関係なく爆発している。
仕方なく日中はYouTubeに相手してもらい、その罪悪感で涙が流れる。

来月から保育園なので、本当はずっと一緒にいれるこの貴重な期間をめいっぱい息子のために使いたかった。
まぁでも仕方がない。
息子は車やアンパンマンの動画を見て楽しそうにしてるし、今はそれでいいとする(しかない)。

食べづわりは、空腹になると気持ち悪くなるつわりだ。
お腹が空いたという感覚より気持ち悪さで空腹に気づくことばかりで、食べたくないのに食べなければいけない。
これまである程度の空腹状態は心地よいものとして体が受け入れていたことを認識する。
空腹を空腹として放っておけないのがつらい。

こんにゃくゼリーや炭酸でこまめに腹を膨らまし、1日5食くらい食べれそうなものを食べる。
食べることができているし、気持ち悪いけど吐くわけではないのでこれでもまだ軽い方なのだと思う。
母が私を妊娠していた時は、吐きつわりで入院一歩手前、点滴をうけたという。
1週間で4キロも減ってしまったそうだ。

遊ぶことはYouTubeに相手してもらってなんとか乗り切れるが、息子の3食は夫が仕事で不在の間は私が用意しないといけない。
食のことを考えたくもないのに、息子の食となると栄養もおざなりにできず、かといって料理できる気力もないので毎食バナナとアンパンマンパンとヨーグルトみたいな組み合わせ。
ご飯の時間が来るのが怖い。

ある時、息子のごはんを食べさせながら、食べたくもないカップうどんを食べているうちに、つらすぎて涙が止まらなくなった。
顔を覆い泣く私を見て息子はいないいないばあだと思ったらしく、真似していないいないばあをしてくれた。
その可愛らしさに思わず笑ったが、あ、この限界を放っておいてはいけないなと同時に思った。

夫はあいにく多忙期でワンオペ不可避だったので、実家にしばらく帰ることにした。
親の手を借り、息子が遊べていること、栄養をとれていることに安堵して、やっと自分の体を休めることができた。


第一子の妊娠の時は、何もかも初めてで怖く、初期にコウノドリを見たりネットでネガティブなものも含む色々な情報を調べてしまったので、妊娠期間をずっとおびえて過ごしていた。

不安なのは今回だって変わらないけれど、アンコントローラブルなことにおびえていても仕方ないと1人産んだ今は思うので、できるだけ穏やかに慈しんで過ごしたいなと思う。

1人目の妊娠・出産の時にずっと心の中で子どもに語りかけていたことがある。
それは「力を合わせて頑張ろう」だった。

私があなたを守るからねとは思えなかった。
だって体の中で起きていることにどう働きかければいいのか、何をしたら絶対守れるかわからなかったから。

私のお腹の中にいるけどあなたはもうあなたなんだよ。
だから私とあなたで一緒に頑張りましょう。
力を合わせてこのビッグプロジェクトを成し遂げよう。
そんな気持ちでお腹に手をあてると、皮膚の内側からよっしゃーと子どもからのパワーを感じるのだった。

体の不調はつらい。体が変わるのは怖い。
命の責任を1人で体内で負うのが恐ろしい。
でもあなたが来てくれて本当に嬉しいよ。
だからあなたと私で力を合わせて頑張ろう。
私はこういう経験が2回目になるけど、あなたと組むのは初めてだからまた新鮮な気持ちで頑張りたいと思っているよ。
会える日が楽しみだなぁ。

そんなふうに目の前の不調にヘロヘロになりつつ、それをお腹の中の子にネガティブに取られないようひとり芝居のように笑顔を浮かべて、このつわり期を乗り越えていくことになりそうだ。

まだ初期でこれから何があるかわからないが、無理をせず、また思ったことは書き残していけたらいいなと思う。



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