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婚姻届の証人を頼まれたけど、本当に私でいいのか不安なので調べた

婚姻届に署名をした。証人として。
2人とも大学の同じサークルの同級生。2人が付き合う前から、2人とも仲が良いし、付き合ってからも、私とカップルの3人で飲みにいったり、個別で2人で飲んだりしていた。

それゆえ、2人とも仲の良い友達だと私も思っていたけれど、まさか証人をお願いしてくれるとは思わず、嬉しすぎてすぐに承諾した。

が、人と深く繋がれないと夜に泣いてしまうほど、不必要なまでに私は、人生で婚姻届けの証人を頼んでもらえる機会に戸惑ってしまい、私で本当にいいのだろうか?と不安になってきたので、もうサインしちゃった今日だけど調べてみた。

まず、証人ってなんだろう?

民法第739条に記載

婚姻届に証人が必要であることは、民法の第739条に記載されている。

第739条
1. 婚姻は、戸籍法 (昭和22年法律第224号)の定めるところにより届け出ることによって、その効力を生ずる。
2. 前項の届出は、当事者双方及び成年の証人二人以上が署名した書面で、又はこれらの者から口頭で、しなければならない。

署名すればよいだけで、法的責任はないらしい。2人が離婚しても、悪事を働いても、特に証人が責められることはない。

"二人以上"とあるように、三人でも十人でもいいらしい。へえ。

なんか、私でいいのか、というか、私じゃなくてもいいのでは?という気持ちになってくる。

**証人になる人がいない場合は?

**

「婚姻届 証人」でググると、サジェストに「いない」が出てくる。
そのまま調べてみると、「初対面の人でも誰でもいいよ!なんなら代行サービスがあるよ!」ということらしい。

いよいよ、私じゃなくてもいいのでは?と思えてきた。

海外では?

アメリカでは結婚式の際に1名以上の証人が必要らしい。その後、婚姻証明書が発行される。1名でいいんだ。

イギリスでも結婚式の際に証人が必要。その前に、役所で偽装結婚ではないかの面談や、二人の結婚に異議がある人がいないか確認するため、結婚したい人の公開リストに記載が必要なんだとか。こっちの方が証人より説得力ある。

中国も調べてみたが、どうやら証人は不要のようだ。以外とあっさりしている。結婚の手続きが済んだら「結婚証」というパスポートのような赤い手帳が交付されるらしい。夫婦二人の写真が入っているらしい。それは単純にいいな。

インドも調べようと思ったが、なんかめっちゃめんどくさいということだけはわかった。イギリスと同様、二人の結婚に異議がある人はいないかは確認されるみたい。

本当に結婚したい?これから上手くやれる?っていうところが婚姻手続きの論点で、その確認の方法や強度は様々といったところ。そして証人は主に、2人は本当に結婚したいのか、を確認する役目のようだ。

本当に私が証人でいいの?

以上、証人って形式上のものだなあという感はありつつも、証人が必要な意味としては、本当に2人は結婚したい?のかを確認するためらしい。
改めて"証人"について(wikiで)調べてみても、

自らの意思によって行われる届出を行う際に、2人以上の人にその事実は真実あるかどうか、確認するために届書に住所・氏名・本籍・生年月日を記載し捺印をする

とある。

人に意思があるかどうかを確認するって、なんてふわっとしたことを確認させるんだ、と思いつつ、確かに、2人が結婚したいことは、私には何が何でもわかる。

彼が一度、彼女に振られていることも知ってるし、その後に2人が別の人と関係があったことも知ってるし、それでもやっぱり2人が結ばれた日のことも間近でみていて、付き合った後も、大学を卒業した後も、お互いがお互いのことをどう思っているのかを個別で聞いていた上で、明らかに2人は結婚する意思を持っていると感じる。それが嘘だというならば、2人は意味不明すぎる。こわい。

その意思と、その確度を知っているという観点では、2人の歴史を鑑みるに、遊んだ時間の長さとか、2人への理解度とか、そういうことは一旦置いておいて、確かに私が一番だろう。

2人の意思が本当に真実なのか証明しろと言われれば、「いや、なんかそう感じるんすよね」としか言えないので、住所・氏名・本籍・生年月日を記載し捺印をするしかない。

証人が必要なのかなとか、そもそも婚姻制度ってどうなのかなとか思うところはあるわけだけど、現状の制度に則るならば、2人の婚姻届けの証人欄に私の名前を書くことはベストだったと思う。

結婚おめでとう。