ゆっくり、今の豊かさに目をむけていけばいい

不安というのは、
未来に対して感じるもので
今のものではないから、
「今にフォーカスしよう」とは、
よく言います。

でもそれって、
不安にどっぷり浸かっている時って
なかなかうまくできないことって
ありませんか？

「きれいごと言わないで！
人の気も知らないで…」

そんな気持ちも、
湧いてきたりして。

ネガティブモードなとき

数日の間、私はすっかり、
ネガティブになっていました。

ざっくり言うと「不安」のようなものが
押し寄せてきて、
そこから抜けられなくなっていたのです。

久しぶりのどっぷりネガティブに、
うろたえてもいました。

以前、まだ私がポジティブモードの頃に、
友人と「美味しいものを食べに行こう！」と
アフタヌーンティーを予約していた日が、
そんなネガティブモード全開の翌日に。

まさか、こんなネガティブモードで
楽しみな日を迎えるとは思ってなかったなぁ。

私がネガティブモードを脱するのに
ベストタイミングで、その日はやってきました。

友人に元気が出ないことを伝えると、
案の定
「今の豊かさに目を向けるんだよ！」
と言われました。

とはいえ、「今」に目を向けられない

よく聞くやつだな…
私もそういうこと、サラッと言うときあるな…
ぜんぜんできてないのに偉そうにしてたんだな…

と思いながら、

「分かっているけど、
なかなかできないんだよ！」

と、伝えました。

そうしたら、
彼女の性格上、
穏やかに、と言う感じではなく
まくし立てるようにでしたが、

ひとつひとつ、
私の今の豊かさを教えてくれました。

目の前の美味しいを感じる

「まず、目の前を見てよ」

そこには、苺のアフタヌーンティーセット。

「よく考えてごらんよ、
平日の真昼間に、
銀座で優雅にアフタヌーンティしている私たち、
豊か以外の何者でもないよね？」

「お金、仕事、時間、孤独、
色んな不安はあっても、
目の前にあるアフタヌーンティーは
私たちが手に入れている、今の、豊かさだよ」

「美味しい～！かわいい～！
って言いながら、食べればいいんだよ！」

その通りだな、と素直に思えました。
ひねくれていた心が少しほぐれて、

「美味しい～！かわいい～！幸せ～！」

と言って、食べました。

ゆっくりでいい

その後も、彼女はたくさんの豊かさを
思い出させてくれました。

彼女は、一緒にデザインを学んだ仲間であり
同じく今フリーランスで奮闘している仲間。

デザインできるようになるかな、
仕事とれるかな、、って、
学びながら一緒に励ましあったし、
今でもお互い仕事やプライベートのことを
励まし合います。

アフタヌーンティーを楽しめ始めたころ、
彼女はまたまくし立てるように
話しはじめました。

「1年前とか、2年前の自分を思い出してみて。
今の状況、その頃の自分が見たら、
驚くほど豊かじゃない？

独立して、仕事をもらえていて、
時間を自由にコントロールして
こうして優雅な時間を過ごせているなんて、
私たちは今、
豊かだとしか、言いようがないよ。」

ほんと、、そうだよな…
こういう生活に憧れてたんだった。
私ががんばってきたから、
「今の豊かさ」を手に入れてられてるんじゃん！

別に大きな変化がなくたって、
何年も前の自分に比べたら
成長したところ、前に進んだところが、
1つは必ず見つかると思います。

友だちの力を借りる

不安はすーっと引き、
とっても元気になりました。

そうなると、あの「不安」は
自分が作り出した、今にないものだったんだなと
分かります。

一人でネガティブを受け入れようとか
抜け出そうとしてもできない時は、

褒めてもらったり教えてもらったりして、
友人の力を借りて頼れば、
心強く感じると思います。

そして今は、目の前にある物すべてに、
豊かさを感じられています。