海外の人と文通楽しいよ

ひょんなことから、世界中の人とメッセージ交換ができるアプリ「Slowly」をはじめました。まだ1週間も経ってないけど所感を語る。

Slowly

きっかけ

「海外の人とお話できるアプリがあって、そこでおもしれーことがあったんだ・・」という内容のトピックをSNSで拾った。人と会話することが少ない私は、暇つぶしにやってみようと思い立った。
人間なんだから、ちゃんとコミュ力は保持しようね。これは当たり前だけど、隣にオカメインコしかいない孤独の私は話し相手がいない。職場の人とは仲が悪い。だからフレンドを見つけに行く。

何をするアプリ？

文通相手を探し、長文メッセージ交換を楽しむアプリ。基本は無料。流れはこんな感じ。

1．文通したい相手に手紙を送る。

2．相手からの返事を待つ。これがお互いの位置情報とリンクしており、例えばアフリカから手紙が来るならば、相手が送信してから日本にくるまで2日ほどかかる。

3．返事を確認し、書きたければメッセージを送る。

（その他）
・顔写真は不要。年齢と性別は入力する。電話はできない。

・日本における知名度はない。Xやnoteでも使用感の報告があまりないので、知る人ぞ知るアプリ。日本人そこまで多くない。個人感想。

・まんべんなく世界中の人が登録している。

・ヤリモクや詐欺系はいないとされている。相手に届くまでに時間がかかるので効率が悪く、そういうのやりづらいシステム。

・手紙を書く時は英語がよろしい。日本語で送ってもたぶん読まずに捨てられる。日本語ＯＫの人がいるが、それはレア。

こんな人におすすめ

所感だが、こういう人はこのアプリ向いてる。

・文章を書くことが苦痛ではない。
・日本語→英語への転換作業が苦痛ではない。
・何でも話せる友達が欲しい。
・ヤリモクや出会い系にエンカウントせずに人と出会いたい。
・異文化に興味がある。

使って感じたメリット

毎日のお楽しみができる
住む地域によってメール送達のタイミングが遅いので、その分、届くまでわくわくできる。
「あと3通届きますよ」の通知が嬉しい。毎日にハリがでる。無意味な日常に小さい花が咲いた。数日待って確認する手紙って楽しいよ。

英語に耐性がつく
基本は英語を使う。学生以来忘れ果てていたものを復活させ、グーグル翻訳を駆使しながらアウトプットしている。ライティングの練習になる。

他人に興味を持つ、自己開示する、コミュ力鍛えられる
会話の基本、他人に興味を持ち、相手に寄り添って考え、自分の意見を述べること。この能力を存分に発揮できる。
これね、友達が少ないと日常で使う機会がないので衰えていくのよ。磨いていかないとね。
そしてこれが、豊かな人生や小説のネタに繋がる。小さいことの積み重ねや日常のやり取りが大事だよ。
手紙を書くからには、自分のことも話さなくてはいけない。それに伴って、今の生活や、過去の思い出も整理できる。何もしないより改善の手が入るのでいいよね。

異文化教えてもらえてわくわく
相手は海外の人なので、異なる日常がすぐそこにある。日本にはない色んな考え方、習慣など教えてもらえる環境が手に入る。でも相手は人間だし、チャットGPTではないので、情報収集目的だと思われない範囲で、楽しい会話のオマケでいただくのがよろしい。そこは様子を見てね。

新しい自分でいられる
日本でSNSなどで自己表現すると、どうしても日本の常識に囚われてしまう。例えば私は、独身彼氏なし、結婚願望なし、恋愛弱者・・と、めちゃくそカッコ悪い属性を持っている。
日本でネット友達を作ろうとしても、この属性によって気軽にコミュニケーションがとりづらい。自分に自信がもてない。日本において匿名で友達を作る際には、一定の世間体武装かのっぴきならない理由が必要になる。

例えば、「今は独身彼氏なしだけど、あーしは過去５人くらい付き合ってたし、仕事楽しくてたまらない！ガハハ」と言えるのが望ましい。
反対に、「過去失恋ばかりで、今も恋人いなくて、仕事そこまで好きじゃないんだよね。でも趣味が大好き」こう言ったところで、相手が受け取る印象はあんまりよくない。なんだカッコ悪・・・の枠に入れられてしまう。これは個人の所感であって、それが望ましくないのは分かってる。人間、何をしていたって価値ある自分なんだ。絵にかいたような道にならないのが人生。だけど、ぱっと見でそう判断されてしまう現実がある。

日本で友達を作るには、環境を厳選しないとしんどい。しかし厳選したところで世間体というものは王道カードのためすり抜けてくる。世間体、気にするのはアホと分かっていながらも、不利なステータスは恒常ダメージを浴びせてくる。これしんどい。なぜこうなっている。

しかし、海外の人と出会えるアプリは違う。私はただの「趣味を楽しんでる日本人」として胸を張って立っていられる。海外の人にとっても、結婚したり、稼いだりしてた方がカッコイイとか、日本のような価値観はあるかもしれないが、彼らの考え方はまた違うだろうし、何より文章だと黙ってれば分からない。自己開示しやすい。
新しい自分として生きることができる。最高。

苦い思い出など

自己紹介で滑る
「ハーイ！あーしZZZ！アニソン聞いてるんだ。日本は暑いぜ！」から始まる文章で勝負をした。
日本人ですら公共の場にオタク隠すのに、海外に向けてオタクアピールをするな。
当時の私は何を考えていたんだ。海外のオタクを探そうとしていた。海外のオタクは日本人よりも確率低いだろう。もっと日常トピックを入れておもしれー人アピをしろ。反省してます。

苦手なタイプの人との遭遇
顔写真も独身証明書も不要で、文章だけの世界だが、苦手な人は存在する。そういう人は申し訳ないがブロックする。

私は「質問をしたにも関わらず、回答を得たらサクッと水に流し、次の質問や自分の話をする人」が苦手である。話してて楽しくないからである。

相手「読書が趣味なんだってね？何の本読んでるの？」
私「魔法学校の小説読んでるよ！いろんな生徒が出てきて恋愛もするやつ。最高に楽しい！」
相手「ああそれは素敵だね。あなたのこともっと知りたい。今日も暑いね、あなたはこんなときどうしてるの？」

とあるやりとり一例

このやりとりで私は疲弊する。質問の回答に対するレスが「それは素敵だね」だけって何。興味ないの？あなたが質問したんでしょ。もう少しコメントしてくれよ。

私が一生懸命、魔法学校の本の話をしたのにそこまで求めてないのを感じる。私は相手の顔色を気にするタイプ。相手が私に興味がないんだったら、あまり多くを語りたくない。歌手なら全員ストリートライブしたいとか、料理人なら、炊き出しで人に食べさせまくりたいのかといったら違うぜ。
私はガチ勢がいないと歌いたくない歌手だ。noteは好き放題書き散らかすが、生で会話キャッチボールにおいてはそんなことしない。相手が望まないなら黙る。相手のしょっぱい顔を見ながらだべり続けたくない。会話するなら、お互いがバランスのとれた興味関心を持ち、話す聴くは等しい割合を望む。

私はマッチャーなので、自分にも利益がないと頑張ることができない。この事例の場合、私は相手を喜ばせることができたという報酬、相手の生活や生き様を知ることなどは得られない。楽しくない。この手のタイプと長期的に会話しても、「相手質問→私回答→相手流し→相手質問」を繰り返し、私はチャットGPTのような存在になってしまうだけだということが予想される。こういう人はたいてい、自分の話ですらもシンプルで、自分の意見を出さなかったりする。この人は次のラリーも淡泊だった。予想通り。

だから、筆マメな人と繋がりたいと心底思っている。深い会話がしたい。ガチのキャッチボールがしたいの。私は。ごめんね。文章会話の相性が悪いだけで、相手は長所がたくさんある人だと思う。巡り合わせがわるかっただけでした。

ヤリモク、国際ロマンス詐欺疑惑
そういう人は少ないとされているが、ちゃんといる。ただ割合は少ない。
怪しいなと思った人はこんな。

・ハンドルネームが「日の出づるこのお国が好き」だったが、話してみたらミリシラで、仕方なくお仕事で赴任してきたのが実態だった。プロフ文に「あなたを楽しませたい」とあったのに、実際は短文で自分のことは晒さず質問ばかりする話し方だったので、こちらはまったく楽しくなかった。
ユーがジェーピーを愛してないのは分かった。ネームに使うくらい好きならぐぐるか、具体的な質問などをするはずだ。ネットミーム画像の、「やめて！この国が大好き！」から着想を得たのか。
つまるところ、出会い目的だったのではと疑っている。いろいろが怪しいし、誠実ではないと感じた。
見るからに人寄せを意識するアカウントは怪しい。

・「俺はテレビや映画の会社を所有し、数か国語話せる。２０か国以上旅をしていた。もっといろんな人と会話したい。仲良くなったら会いたい」という手紙を寄こしてきたお人がいた。
怪しすぎるので返信せずブロック。国際ロマンスだよね？社長はこんなアプリしてる暇なんかないと思うぞ。

私、30超えたおばちゃん。なのに、出会い系が寄ってくる。海外では、30超えても世間から現役扱いされるのかもしれない。お、おそろしい・・・
若くないんだから放っておいてくれよ。騙されねえぞ。

海外に手紙を出すだけでかなりの暇つぶしになってしまう
さてこのアプリ、とっても楽しいのだが、無限に友達が探せるうえ、相手から突然アプローチの手紙が来ることもあるので、その返信を考えるだけでかなりのお仕事になる。ソシャゲや小説執筆と同様のインパクト。
まじめな人ほど、返事に追い立てられると疲弊してしまうだろう。一日中手紙を書いて遊び暮らせるくらい。気を付けなければ。

現在、イイ感じのペンフレンド1人と出会うことができたので、濃い会話展開したくてウズウズしている。細く長く続けたいなあ。

失礼な人もいると思うけど、ダメージ受けないようにしたい。
マチアプでわりと遭遇する、失礼な人。マウントをとったり、愚痴をこぼしたりしてくる。海外にもいるよね。人類共通だと思うよ。

当然だが、彼らに出会いたくない。私は人間関係のトラブルをものすごい気にするタイプ。1回小さいトラブルあれば48時間引きずる。忘れることが苦手である。彼らに出会いたくないなら、マッチングアプリも、この文通アプリもしない方が幸せなのではないか。

でも、日本語で言われるのと、英語で言われるのとでは感じ方が違う。フィルター経由しているので、受け取ったものはややマイルドになると思う。
だからいまのところ継続している。たとえ来たとしても本気にせず最小限の刺激で済むようにできる気がする。英語フィルターっていいよね。本気にしないで済む。顔写真も公開してないから相手がイメージする私は、本当の私ではない。バーチャルの良さがここで発揮されている。

嫌なことがあっても乗り越えていきたい。今のところこのタイプは遭遇していない。

まとめ

Slowlyは楽しいよ！

なぜ日本だと友達が作りづらくて、海外交流の場だと開放的になるのか。価値観がある程度近い方が親しくなりやすいのではないか。
この不思議な現象はなんなのだろう。
ともかく、自分に合った環境を見つけることができました。ここでしばらく頑張る所存。「この日本人おもしれーな」と思って貰えたら嬉しいな。

私は文章を書くのが得意です。小説も書くし、noteも書くし、海外にレターを送る。些細なことだが、これで人を喜ばせて生きる意味を発揮出来たらいいなと思うのでした。