少子高齢化が叫ばれる中で、2007年「AERA」にて社会学者の山田昌弘さんが考案・提唱した造語「婚活」が市民権を得て早13年。(wikiより)

内閣府からも予算がついて、全国の自治体も人口減少対策として、婚活イベント等の事業に参入し、世の中一大婚活ブームが起きました。ちなみに私が創業した2010年には、婚活=モテない男女の集まり、怪しい、気質の商売じゃない、そんなイメージが萬延しており、パーティー会場に利用させていただくために飲食店様に連絡をしたところ「いや無理なんで」とか「少子化対策・脱孤独死を理念にやってます!」と力説すると「ハハ」っと笑ってあしらわれたり、はたまた「ガチャ」っと電話を切られたり・・・枚挙にいとまがないってやつでした。

そんな婚活も内閣府から予算がついて、全国の自治体も人口減少対策として、婚活イベント等の事業に参入し、世の中一大婚活ブームが起きました。

光があれば影もあるということで、もちろん出会いの活動の中で良きご縁に恵まれた方もいらっしゃれば、なかなか活動の成果が出ずもんもんと悩まれる悩める子羊も大量に生み出されました。

婚活鬱なる言葉が生まれ、外来まで誕生する始末。

幸せになるためにはじめた活動が、鬱の原因になるという、パラドックス。

その背景にはストレスがあります。

もっというとストレスがない人はいません。し、ある程度のストレスは、私達の行動のガソリンになります。ストレス=悪の権化 というのは間違いで、過度のストレス=敵 くらいなイメージです。

じゃあ、過度のストレスってどんなレベル?と言うと、同じストレスを受けたとしても、受け手(ストレスキャッチャー)側のダメージ度は計ることができません。定量測定ができないということになります。

私はひどいドジなので、周りに迷惑をかけることが多々あるのですが、その際に「ばーか」と言われても、脳天気な性格も相まってか、あまり気になりません。

でも同じ状況、同じ人に、同じ言葉をかけられて異常に傷つく人もいます。

婚活の場面に置き換えると、私も活動をする中で心無い言葉をかけられたことも多々あります。そんな際は「あーこの人と一緒にならなくてよかった!最初に気づけてラッキー!」と思うようにしていましたし、イラつく時はそう言葉にしておりました。

でも、嫌な人に会った時、人間どうしてもネガティブな気持ちに引っ張られがちになるので、ネチネチと「今日出会ったこの人最悪。あの人の職業は〇〇だった。〇〇の人ってそもそも良いイメージがなかった。やっぱり〇〇は私には合わないんだ。これから先は、お断りしよう。」となる方、結構多いんです。

これ、血液型だったり、居住地だったり、はたまた出身地だったり、学歴だったり・・・・いろんなバージョンがあります。

挙げ句の果てに、女はどうせ・・・男はどうせ・・・となる訳です。

失敗したくないという恐怖。ストレスをこれ以上感じたくないという脳からの司令で、どんどんと閉鎖的・固定的な思考へと流れていきます。なぜなら、言い訳できる状態は、自分にとって楽だから。もっと言うと、そうすることで自分が傷つかない状態になるから。さらに言うと、そうすることが心地良いからです。

これは「レッテル貼り(ラベリング)」と言われる【認知のゆがみ】状態です。

レッテル貼りは、ネガティブで固定化された概念を自分や相手に当てはめることであり、狭い概念の中でしか思考できなくなる傾向のことです。相手の本質をきちんと見ることなく、「あの人はB型だからワガママ」「あの人は婚歴があるからなんかあるはず」と簡単に決めつけ、ポジティブな方向にとらえられなくなっていきます。

また、相手につけるばかりでなく、「どうせ私は〇〇だから」と言った風に自分をレッテル貼りすることも同じ認知のゆがみが生じている状態です。

なぜなら、そう決めつけた方が楽だからです。

これを人は、性格と勘違いをしてしまいます。こういう方ほど、上述しましたが、認知がゆがんでいるのに、それが正しいと勘違いしているので、固定的で他者の意見を受け入れようとはしません。

自分にとって都合の良い情報のみをピックアップし、自分の考えの証拠を集める情報ばかりを収集し、さらに固定化していきます。

年齢が上がれば上がるほどその傾向はさらに強くなっていきます。

なぜなら、自分にとって都合の良い情報を集めまくった状態になるからです。加えて、認知がゆがんでいる間、他人の意見を受け入れていないので、自分はこうって決めたらそれ以外頑なな状態になってしまうのです。

それも含めて「私ってこういう人間だから」と決めつけてしまいます。

その上で、それも含めて愛してくれる「誰か」を探しているので見つかりっこないんですよね。

だって、その愛は、相手にとって都合の良いものではなく、自分にとって都合のいいものだから。

つまり、自分しか愛していない状態だから。

話を戻すと、とどのつまりストレスの根本の原因は、ストレスをどう受け取るか。ということなのかもしれません。

良いことばかりじゃないのが人生です。結婚です。

ストレスが生じたときに、どうそのストレスを受け止め消化・昇華させるかは、自分自身です。

相手を変えることはできないので、まずは自分の受け取り方・考え方から変えてみてはいかがでしょうか?

嫌な人と出会ってしまったとき、その人をラベリングするのではなく、本質を見る超ニュートラル状態でいつもいたいですね。



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