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PJに阿吽の呼吸を作り出すためにWHYとWHATをチームで連携する

こんにちは、セブンデックスのYUKIです。
2023 Advent Calendar by SEVEN DEX の15日目を担当させていただきます。

セブンデックスの第6期スローガンである「BA・KU・NO・BI (バクノビ)」を体現するために、プロジェクトでの「WHYとWHATをチームで連携する」事の重要性について僕のしくじり中心に記事を書こうと思います。

プロジェクト運営をスムーズに行えている方や目的思考の方からしたら当たり前の話かもしれませんが、この記事を読んでくれた誰かの役に少しでも立ってくれたら幸いです。

セブンデックスの第6期スローガンである「BA・KU・NO・BI (バクノビ)」に関しては、こちらに記載しております。

本題の前にちょっとしたお知らせ
僕の転職ストーリーが漫画になりましたので、どんな意気込みで転職してきたかについてご興味がある方はぜひ覗いてみてください。


顧客の成功に向き合いたいのに向き合えなかった日々

セブンデックスは顧客を支援する事業を行っています。
その為、僕自身PJが始まるたびにクライアントやその先のお客様・ステークホルダーにもポジティブなインパクトを提供できるように頑張るぞーと毎回息巻いています。
ただ、何度かPJを経験する中で、あれ?クライアントの為になっているムーブ出来て居ないのでは?と感じる事がありました。

認識合わせや確認といった名の不安をかき消す為のMTG

セブンデックスでは自分が未経験でどう課題解決をしていけば良いのか見えないお題にぶち当たる事も多々あります。その為問題らしいものを並べて明確な論点を明示しないまま社内のMTGなどを実施して時間を消耗する時代がありました。
(以下の記事に詳細が書いてるあるのでよければ覗いてみてください)
論点思考で巨人の肩に乗る-他者の力で大きな成果を出すために必要なこと-
https://note.com/yu_kichan/n/n97de99749360

成果物でない資料作成に忙しくする日々

また、顧客とのMTGの為打合せ用のスライドや資料を作成する事は多々あるのですが、その中でもスライドでコミュニケーションを進めるという手法を取っている時期がありました。
大前提、打合せ資料は顧客との合意や意思決定を円滑にする為のツールであって別にスライドが無かったとしても論点の消化や認識の擦り合わせができていれば問題ありません。(資料そのものを納品物として定義している場合などは勿論必要です。)
そもそも顧客が欲しいのは納品物(webサイトやサービス)やその結果創出されるアウトカムです。
それらを生み出す為に真剣に頭を捻るよりも手元の作業をにばかり目が行ってしまっている時期がありました。まさに、手段の目的化です。

手段の目的化による弊害

手段が目的化する際の弊害は思った以上に大きかったです。
当時自分に起こっていた事を以下で整理しました。

①目的を見失う
目的を達成するための手段そのものが最終目的として扱われ始めるケース。顧客との認識の擦り合わせや論点消化が目的であるにも関わらず、資料作成の手段に執着する事で論点がぼやけたアジェンダを提示してしまうなどがこれに当たるかと思います。

②目の前の事に忙殺され、創造性が欠如する
短期的な顧客とのコミュニケーションのみに重点を置き、長期的なPJの成功の為に思考を深める事を軽視し出すケース。これによって、PJのロジが雑になったり、本来価値発揮するタイミングで思考を深める事ができず機会損失をしてしまっていました。

③リソースの無駄遣いとチームの疲弊
本来の目的に対して効果的でないリソースの配分が行われるケース。結果的に複数回の手戻りが発生してスケジュールがパツパツになり、自身もメンバーも危険に晒していました。社内で自分が疲弊する分にはまだマシですが、メンバーの疲弊や顧客からの信頼毀損は絶対にNGですよね。

手段が目的化するとどんなマイナス事象が発生するか?PJとして明らかに機能不全を起こしているのが、見て頂けると分かるかと思います。

PJ管理の方法が手段を目的化させていた

前述の通りタスク処理型の思考で行動していた背景は様々あるかとは思うのですが、1つはガントチャート化したPJ管理方法が原因なのではないか?と思っています。

ガントチャートは確かにプロジェクトにおけるすべてのタスクや、工数、スケジュールを管理でき、メンバーの進捗状況を可視化できることがメリットではあります。ただ、タスクを専任性にする事でPJ全体の目的にアタックする事よりも、その作業を完了させるがゴールになってしまう面もあります。
結果として、チーム全体でタスク思考型に陥ってしまうケースが僕の中では多かったように思います。

WHY(目的)の設定の仕方

もう1つの手段の目的化に関してはWHYとWHATの設定の仕方に問題があったのではないかと考えています。
WHY(目的)は以下の図の通り分析思考で考えたりするものではなく、クライアントやPJの統括者などの依頼から自身の役割や意思、使命、時間軸などを込めて決定するものになります。

望月安迪. 戦略コンサルタントが大事にしている目的ドリブンの思考法

目的の粒度は自身のポジションによっても大小は発生しますが、PJの盤面を見定めた上で都度「総合」して決定していくのが望ましいと感じています。
特に定数だと思っていたWHYがいつの間にかズレが生じるケースがあり、変わっているという事を自覚したら迷う事なく議論のテーブルにあげる事が重要だと感じています。
その為にも「目的は?」「目的は?」と常に頭の中で唱えてます。

WHATは思考しつつ引き出しも増やす

抽象度が高いお題を貰った際には、その方向感を捉えておく事が重要です。
例えば顧客からのお題として新規事業を検討していると言われた際にどんな背景がそもそもあるのか?といった事を正しく把握できていると自ずと制約が見えてきます。
もし仮に「新規事業」=「新しい収益の柱を立てるんだ」と言った粒度で把握してしまうと認識の齟齬をもったまま走り出す事になりかねません。

望月安迪. 戦略コンサルタントが大事にしている目的ドリブンの思考法

とはいえ、世の中に整理されていない事例も多いので自らクライアントの与件から適切なWHATを設定する為に頭を捻るのも重要です。
僕も絶賛修行中。。。

WHYとWHATをチームで連携する

以上の事から、タスク思考になりがちなPJ管理の方法ではなく、PJの与件であるWHYとそれを実現する最適なWHATのみをPJ前に定義して認識を合わせつつ、PJの潮目が変わった時には全員で議論する事を前提に、細かなHOWに関しても都度チームのコンディションや盤面を踏まえてスピーディに決定していく。
この方法がクライアントの本当に欲しいものを実現する為にも支援する側にとっても望ましい運営スタイルなのでは?と思っています。
(この方法も結局PJの制約や目的次第ではあるかもしれませんが、、、)

最後に宣伝

2023 Advent Calendar by SEVEN DEX では、セブンデックスの第6期スローガンである「BA・KU・NO・BI (バクノビ)」を体現していくために、ディレクター、デザイナー、人事、広報、経営企画など様々な職種のメンバーが、それぞれの視点から

  • セブンデックスに入って感じていること

  • セブンデックスで得られた学び

  • セブンデックスで行っているユニークな取り組み

などを綴っていきます。
12/1(金)〜12/25(月)の土日を除いて、毎日18時に更新していくので、下記の記事のURLをブックマークするか、もしくはセブンデックスの公式Xをフォローして、ぜひチェックしてみてください!


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