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越境ECでも必須!?「海外知財訴訟費用保険制度」について徹底的に聞いてきました!


今回は、問い合わせが多かった「海外知財訴訟費用保険制度」について解説します。

この記事を読んでいる方は私のTwitterから来ている方がほとんどだと思うのでご存じと思いますが、

奇しくも私は、ebayの出品商品が商標特許侵害で訴えられるという経験をしました


こちらの記事は沢山の人に読んで頂き、多くの反響を頂きました。

また、このような特許トロールと言われる訴訟のターゲットが越境EC出品者に向かっている現状をこちらの記事で解説しました。

そして、沢山質問を頂いたのが、

「訴えられた時に使える保険の詳細を教えてほしい」

というものでした。

この保険ですが、名称を
「海外知財訴訟費用保険制度」

といいまして、特許庁のHPで確認して頂けます↓


国から1/2〜1/3 補助金もでる保険です

しかし、読んだ人は分かると思いますが

この保険
・特許庁のパンフレットがわかりにくい!!
・情報が少ない!!

そもそも
・いくら保険料がかかるのか書いてない
・個人でも入れるのか書かれていない!!

と分からないことだらけなんです!笑

さらに担当の保険会社に直接問い合わせると

「はい??何ですかそれは?うちが担当になってるんですね??少々お待ちください、、、、折り返します。」

1週間も保留にされる始末。

後日私は保険会社の人を自宅に呼んで、この保険について分からないことを聞いてきました。

今回はその情報を公開したいのですが、保険料は前年度の売り上げに応じて決まります。

なので、この保険料の見積もりを公開すると、私の年商等がフル公開となってしまうのと、あんまり公で言いづらいこともあるので有料(980円)にして本当に必要な方のみに届くようフィルターを掛けさせて頂きました。

その分
・保険料の見積もり(見積もり明細書を公開)
・保険の保証範囲
・個人でも入れるのか??
・その加入方法

を解説し、

さらに実際に訴えられることを経験した私が

・この保険を訴えられたときに実際にどうやって使っていきたいのか??

・雇うのは日本の弁護士?それともアメリカ??

・ぶっちゃけ入って費用に見合う効果があるのか??

までを解説します。

また、必要の無い人に記事を購入してもらっては申し訳ないので該当する人と、そうで無い人を、あらかじめ言います

保険が該当する人
・越境EC(ebay, Amazon US, ショッピファイ等)で新品商品の取り扱いがある人全員

該当しない、必要ないと思われる人
・有在庫、無在庫問わず、中古品のみで運営している人で今後も新品商品を取り扱う予定のない人
中古品は知的財産関係は適用外なので厳密に言うと例外はあるのですが、まず大丈夫だと思います。

中古品は中古品で別のリスクがありますが、それは今回の話ではないので省略。

→→(2021年11月追記 )ebayの中古商品も訴えられたという情報を聞きました!!ので越境EC出品者は全員関係があることになってしまいます。

それでは「海外知財訴訟費用保険制度」について解説します。


1.保険の対象者、個人でも加入可能か??

もともとこの保険は知財訴訟から中小企業を守るために日本商工会議所が保険会社に依頼して、作った保険と聞きました。

なので、副業で個人事業主としてビジネスをしている人や、法人で独立して稼いでいる私のようなフリーランスが入れるのか疑問でしたが

加入できます。

そして、その加入の条件は

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