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・元空自が語る3年間の自衛隊生活(教育隊編2)・

どうも!皆さんこんちゃっす!!yu-kiです。
さて、今回も航空自衛隊(教育隊)のことをご紹介したいと思います。

皆さんがイメージする自衛隊がすることは、殆ど教育隊で教わります。
それを「自衛隊名物」として体験談を元にご紹介していきます。


自衛隊名物その①
ラッパで起床、早着替え、猛ダッシュ、整列、点呼!

自衛隊と言ったらこれですよね笑
まさに皆さんがイメージしてる通りです。
私は1日の目覚めがラッパは嫌だったので5分前に自然と起きてこそっと
着替えていました。
起きてすぐ点呼なので顔の目ヤニや口臭が気になります。
グラウンドに出たら猛ダッシュ!
隣の中隊より早く整列しないと教官がオコになります。


自衛隊名物その②
プレスに靴磨き!!!

プレスとはアイロン掛けのことです。
教育隊から作業服(迷彩のやつ)、制服、靴など、これから自衛隊に必要な物が支給されます。借り物なので大切に扱わないといけません。
物品愛護の精神です!
教育隊の時はプレスと靴磨きは毎日の日課です。
作業服、制服はシワ1つなくピシっと!靴は常にピカピカ!!
そうじゃないとどうなるのか体験談をご紹介します。

-体験談①-
ある日の就寝時間に室内放送がありました。
「全員直ちに4階フロアに集合しろ!」
急いで集まると教官が激オコで立ってました。

教官「◯班、靴磨きはしたか?」
◯班「...」
教官「してねぇよな!お前らの班だけ汚ねぇんだよ!」
教官「よって連帯責任として、◯班が靴磨き終わるまで、全員もう一度靴磨         きしろ!」

そこから30分くらい全員廊下で靴磨きしました。
誰かがやってなかったら連帯責任、教育隊ではあるあるです。

-体験談②-
ある日、銃を使った教練がありました。
銃を持って整列してると教官が班員の辺りをジロジロ見まわってました。
私の班の作業服のプレスが甘いと指摘があり、そこから私達は教練ではなくペナルティとして教官が良いと言うまで、銃を片手で保持し続ける拷問を受けました。
銃は結構重いです。
誰かが腕を下げたり、銃が地面についたら、拷問の時間は続きます。
確か30分くらいやってました。


自衛隊名物③
教官室への入退出要領!!!

教官室への入退出には文言があります。
文言を間違えたり、教練動作(気をつけや回れ右、敬礼など)が緩慢だと
怒号が飛び交います。
私が最初に教官室に入る時、前の隊員がかなり怒鳴られててビビりました。
始めの「入ります!」が重要だと思い、めっちゃデカい声で
「入ります!!!!!!!!!!」と言ったら、出入り口付近にいた
教官がびっくりしてました。
要は文言を覚えるのは勿論ですが、元気良さと勢いが大切ですね。


自衛隊名物④
武器の分解結合!!!

教育隊から本物の銃を使って訓練をします。
射撃訓練は勿論ありますが、それよりも銃を所持している時の教練が多くあります。
銃のメンテナンスは自分たちでやります。そのために銃の分解結合の訓練も必要なのです。

この分解結合の訓練で何に注意しないといけないかと言ったら、それはただ1つ「部品を机の下に落とさないこと」です。

銃には大きい部品から小さい部品まで沢山あります。米粒くらいピンなどがあり、それを落としてしまうと大変です。
本物の銃ですから、部品が1つ無い状態で射撃訓練など考えられないですよね。人の命に関わるので厳しいのは当然です。

分解結合の訓練は机に毛布を敷いて、分解した順に部品を並べていきます。
落とさないように慎重に丁寧に、そう思っててもやはりいるんです。
部品を落とす人が、、、、、、
落ちたら音が鳴りますし、拾う動作でバレます。
それと同時に教官の怒号が部屋に響きわたります。
「キサマ!!!!!コラアァァァァ!!!!!!!」
それでも落とす人はいて、銃を取り上げられ見学させられる人もいました。

銃の部品を落とし、無くしてしまうと
どれほど大変なのか、体験談をご紹介します。

-体験談-
その日は基地開庁記念の式典の訓練がありました。
その訓練とは、銃を担いで行進するやつです。
午後から夕方まで訓練があって、最後に銃の点検があります。
部品がちゃんとあるかチェックします。
その時に1人の隊員が、米粒くらいのピンがないことに気づき教官に報告。
そこから全員で捜索開始、グラウンドの端から端まで横1列になり
地面に這いつくばって全員でゆっくり前に進みながら探します。
辺りはすっかり暗くなり、これはガチで見つかるまで終わらんなと思いました。
捜索開始から2時間くらいして、1人の隊員が「あったぁぁぁ!!!!」と
叫び捜索終了。その時は皆んなで騒ぎ喜びました。
落とした隊員の子は、泣きながら皆んなに謝罪とお礼を言ってました。

その時は無事に見つかってよかったですけど、見つからなかったら永遠に地面を這いつくばってたんだなぁと思います。


さて!今回はこれで終わります。
また何か思い出したらご紹介しますね!
最後まで読んでくれてありがとうございました!!!!

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