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正しさで私を殺しにくる敵は身近にいました。

らしくもなく比喩を入れる。

敵は、正しさの形をしていたのです、なんて綴ってみる。

当然の権利を行使することを「義務も果たさないで権利ばかり主張して」と取り下げさせようとしてくる、その敵の名、それは"人に頼るな"とか"迷惑をかけるな"と書いてあった。殺される、と思ったから必死で反撃した。わかってもらえると思っていたわけじゃない。何せ向こうは感情で動いているヒステリックな馬鹿だ。

例えば、勤めて数ヶ月の職場から傷病手当を貰うこと。(傷病手当は厳密には職場からではないけれど)

例えば、障害年金を申請すること。

それらを取り下げさせようとしてくるのだった。生存権があることすら、社会の授業で習っていないのだろうか。寝てたからわかんないんだろうな、と鼻で笑ってみる。

働けないことを、「働きもしない」と言い換えること。

障害を「大したことない」となかったことにしようとすること。

そのすべてが許せない。許してしまったら私は、障害者の私は、弱さ故にどこへも行けなくなってしまうから。

障害者は経済的、社会的に弱い。だから弱いことを申告して、様々なサポートを受けなければ生きていけない。それは障害者の持つ特性がこの社会で生きていくのに不利であるから。不利なのは障害者のせいではない。社会の側に原因があるのだ。

だというのに、

「偉そうにするな」

と言う。当然の権利を主張しているだけで、そんなことを言われたらたまったものじゃない。

障害者は皆頭を垂れて生きろとでも言うのか。

健常者のご機嫌取りでもしていろというのか。

怒りで震えていた。

私が言い返しただけで相手はヒステリックに怒鳴り出す。もう何度目かわからないけど、私は相手を諦める。だが、絶対に行動は相手の意には沿わない。

障害者だろうと生きる権利が当然存在し、それは決して社会に"生かしてもらっている"ことではないのだ。頭を垂れて生きる必要なんかない。

そんなこともわかっていない敵が身近にいました、という話。

執筆のための資料代にさせていただきます。