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呼吸。

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書かねば生きていけない、私の呼吸。
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2019年12月の記事一覧

年の瀬という檻。

子どもの頃は年末年始が好きだった。掃除は嫌だけど、お年玉がもらえるしおせち料理がおいしい…

雁屋優
4年前
5

ケーキ屋さんの隣の、あのお部屋。

ぱあっと顔が華やいだ十数年を一軒家で過ごしてきた、ちょっと世間知らずの私は、大学進学を機…

雁屋優
4年前
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傷の癒し方を知らないから。

私には見えない汚れを指して、母が言う。 「汚れが残っている」と。 私は何度目かわからない…

雁屋優
4年前
5

アルビノじゃなかったらよかったのにと思う夜は消えてくれない。

所詮は意味のないIFだ。そんなことを考えている暇があったら文章の一行でも書いた方がいいのか…

雁屋優
4年前
1

はたらくを自由にを書こうとして、書けなくなった。

「はたらくを自由に」というコンテストがある。働き方を模索中の私も、書いてみようと思って、…

雁屋優
4年前
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おやじの弱音

今日、おやじよおやじというマガジンがスタートした。おやじ、いわゆるおじさん世代の気持ちは…

雁屋優
4年前
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包まれたあの夏の日

空間に、人に、包まれるという感覚を知っているだろうか。私はあの感覚をまだ十分には表現しきれないかもしれない。それでも書きたい。 書くことで、感謝を伝えたいと思うから。 これはアルビノの交流会の話だ。交流会では、情報を交換したり……何だろう、アルビノの人と会って、今後のことなどを聞いたりする。そう書いてみたが、当事者同士が出会うということに大きな意味があるのだと私は考えている。 アルビノなのは自分一人ではないのだと知ることが大事だ。 交流会に初めて参加する時、正直ちょっ

過去と向き合うことは、こんなにも痛い。

私が書くエッセイや記事というのは基本的にコンプレックスがテーマであったりセクシュアルマイ…

雁屋優
4年前
5

クリスマスイブは、一人でSNSでも眺めていたい。

常に、私はパソコンとスマホ、もしくはそのどちらかと一緒だった。そのことを疑問に思ったこと…

雁屋優
4年前
2

わからないことが多すぎる。

抑うつ状態で処理能力が落ちていると言われればそれまでなのだろう。抑うつ状態は適応障害へと…

雁屋優
4年前
4

書きたいことは溢れているのに溢れすぎて言葉にならない。

水を注ぐと、容器から溢れることもある。私は今まさにそういう状態なのだろう。 本当は今日の…

雁屋優
4年前
3

「うるさい、私の稼いだ金だ」って言いたい。

小さい頃から、「誰が稼いでると思ってるんだ」と言われて育ってきた。親の言うことを聞かねば…

雁屋優
4年前
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悪夢のあと

昨夜、寝ようとしたら謎の腹痛に襲われた。お腹を下すでも吐くでもなく、ただ腹痛。夕食に牡蠣…

雁屋優
4年前
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ダブルマイノリティの悪夢

ぐわんぐわんと頭が痛い。体が疲れを訴えている。気圧のせいではない。爆弾低気圧は昨日過ぎ去ったはずだから。理由は明白だった。 面接を受けに行った。私のしたことを言葉に表せばこんなに簡単に表現できてしまう。どっぷり疲れて、沈みこんで、もうベッドにいるというのに。それでもやったことが、面接に行って帰ってきた、だけなのはたしかだ。 体力がないのだろうか。それは事実だと思う。でも、体力がないだけでもないような気がするのだ。外に出るということが、とてもしんどかった。服を選ぶ、メイクす