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ただ怒るだけではだめ?〜こどもを叱るときに注意したいこと3つ〜

はじめに

子どもは例え小さくても、ひとつの人格をもった人間です。子育てをしていくなかで喧嘩をしたり、ついイライラしてしまって怒ってしまう。なんてことはないでしょうか?
私も2人の子育てをしており、ついつい子どもに怒ってしまう場面もあります。
でも、「怒ればいい」というわけではないのが子育て。
今回は怒りかたで注意したいことを、アンガーマネジメントを学んだ私が3つのポイントでご紹介したいと思います。

〈このnoteは『COTETE Labo』掲載記事です〉


今の時代、「怒り」の感情がたまりやすい?

現在の日本では、時間や仕事に追われている方が多く家庭でも核家族でついつい「私がやらなきゃ…」と気負いがちになってしまうのではないでしょうか?
家事と仕事、育児と余裕なく動き続けているママが多いような印象です。

このように、毎日の生活が時間に追われていたり余裕がない状態だとついつい子共に対しても「怒り」の感情が起こりやすいです。

怒るとき、ママに注意してほしい3つの項目についてピックアップするので
ぜひ参考にしてくださいね。


①「怒り」の感情と、起きた事実・気持ちを区別してみよう

仕事から帰宅して、お風呂の準備をしながら夕飯作っている時…
子どもに宿題をして、明日の準備をするように声をかけていたのに全部終わっていない。
そんな状況を見て、つい「宿題してって言ったでしょ!」と怒ってしまうかもしれません。
その時、【宿題が終わっていない】ことは事実かもしれません。

ですが宿題をする過程の確認をしていないので、どのような経緯で終わってないのかをあなたはわかりません。
宿題ができていないことには様々な理由があります。

・ひとつの問題を解くのに時間がかかって終わっていない
・親が確認しないといけない課題があり、それが終わっていない
・お腹が痛くて、思うように宿題が進まない
・忘れ物をしたので全部の宿題が出来ていない

もしかしたら、このような理由があるかもしれません。
【宿題が終わっていない】としても、これらの事情を知っているかどうかで
対応は変わりませんか?

また、あなたが怒ってしまう瞬間があった時には「そもそも何に対して怒っているのか」もご自身の気持ちと向きあって言語化する必要があります。

あなたの心が、相手の子どもの【どんな行動に対して怒り】を感じたのかを振り返りながら、どうして宿題が終わらなかったのかをまず確認しましょう。


②子どもの「怒り」を言葉で表現してみよう〜気持ちも一緒に整える〜

子ども自身も「怒り」の感情が湧いたとき、自分の感情とその内容を客観視・言語化することがうまくいきません。
子どもが怒っているということは事実でも「何に、どのような感情で、怒りが湧いているのか」ということは、親であるあなたが一緒に整理してあげましょう。

・何があったのか
・何に対して怒っているのか
・他にどのようなことを思ったのか
・怒りのレベル数値を0〜10で表現
 自分がどの位の怒りを感じたのかを整理する

子どもの「怒り」を自分なりに整理できるように、サポートしてあげましょう。
この感情を客観視できるようになると、「何に対してどのような怒りを感じやすいのか」が整理されます。
日頃からこの怒りの整理を数値化することで、子ども自身も自分の怒りを表現しやすくなります。
日頃から語彙力を高めるトレーニングとして、多様な文化に触れたり、価値観の違うグループと付き合う経験を積む、本などを読んで気持ちの表現の仕方を学ぶ。というのも良いでしょう。
怒りの感情と向き合う癖をつけることで、あなたも子どもも一緒に振り返りをすることができます。そうすることで「つい怒ってしまう」という瞬間が減るでしょう^^


③怒る時は上手に怒ろう〜人格を否定しない〜

怒ることは、悪いことではありません。状況に応じて、子どもには怒る場面も出てくることでしょう。
では怒るとき、どのようなことに注意すればいいの?という疑問も出てくると思います。

怒りかたには「正しい怒りかた」がきちんとあります。
これを注意して実践してみてください^^
「上手な怒りかた」ができるようになることで、怒りに任せて怒ってしまう…ということが減ることでしょう。
ぜひ実践してみてくださいね。

▶︎上手な怒りかた

・怒りの裏にある感情を考えてみる
→その感情は何からくるもの?
「買ったものが初期不良で交換して貰えばいいのか?」
「子どもが思ったように動いてくれなくて、ついイライラしてしまったのか?」

・性格・能力・人格を怒ってはいけない
→まず怒っていいことは【事実・行動・結果】のみ
【性格・能力・人格】を怒ってはいけません。
遅刻したことに怒っている→遅刻した事実のみ怒る。
「だから、あなたはだらしない人だ!」という否定をしてはいけません。

・自分のリクエストを明確にする
→では「何」をして欲しかったのか。
 そこを明確に言語化する必要がある。
「頼んでいた買い物に行ってほしい」など

・相手に改善策を考えさせる(理由を求めない)
→今後同じことをしないために、どうしたらいいのか。
そこをきちんと相手に考えてもらう機会をつくる。
「寝坊しないために、どうしたらいいのか?」など

・改善策を約束する
→考えた改善策を行って約束を守ってもらう。
 リクエストはシンプルにまとめて相手に分かりやすくする。

怒りは上手に活用しよう

ついつい、怒りに任せて怒ってしまいがちです。
しかし、それをしてしまうとお互いに嫌な感情を引きずってしまい改善しません。

子育てでは怒ってしまう場面が多い分、
あなたの関わりかたで子ども自身の「怒りの表現」も変わります。

正しい怒りを表現できるように、親自身も「怒り」の感情との向き合いかたを考えていきましょう。
正しい「怒り」の感情と向き合うことで、あなたの子育てはさらに充実すること間違いなしです^^


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