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文章が劇的に読みやすくなる書き方|現役ライターの私が習った技


私は現在、連載を3本くらい抱えているので、ある程度は読まれている。記事によっては、1日で10万pv超えすることもあり(もちろんこれは媒体の力もある)よくある評価は「読みやすい」だ。そんな私自身が、師匠より書き方を徹底的に仕込まれた時期がある。その技の一部を皆さんにお伝えしたい。


①時系列を追って書く

長い文章になるほど、時系列が前後しやすくなる。

例文「私は、2024年に個人事業主になり独立した。今はフリーランスでITエンジニアとして、月収〇万円稼げるようになった。だけど、そもそもITエンジニアになるきっかけとなったのは、小学校のときにプログラミングの面白さを授業で知ったからだ。
私の父もまたエンジニアで私が産まれた時には、エンジニアにしようと思っていたそうだ。
現在の事業内容は以下だ。
事業を開始する2年前の2022年に今のビジネスパートナーと出会った」

時系列が前後すると、スムーズに話が頭に入ってこないですよね。ですので、時系列に添って書きます。

改訂版「私は、2024年に個人事業主になり独立した。今はフリーランスでITエンジニアとして、月収〇万円稼げるようになった。
父もまたエンジニアだった。それなので私が産まれた時には、エンジニアにしようと思っていたそうだ。
ITエンジニアになるきっかけとなったのは、小学校のときにプログラミングの面白さを授業で知ったからだ。
事業開始2年前の2022年、私は今のビジネスパートナーと出会った。
事業内容は以下だ」

冒頭の「私は、2024年に個人事業主になり独立した。今はフリーランスでITエンジニアとして、月収〇万円稼げるようになった」はこれから、何の話を書くかの前置きとして、残しておく。だけど、それ以降の時系列を直すとだいぶ読みやすくなったと思う。

②一文は短くする

よく読点(「、」)で文章をつないで、1文を長くする人を見かける。とても読みにくい。

例文「現在の事業内容を説明すると、事業を開始する2年前の2022年に今のビジネスパートナーと出会い、そのビジネスパートナーの支えにより、今の規模の大きなプログラミング事業ができているのだが、マッチングアプリの開発事業なのだが、これがまたやりがいがあり、私にとっての天職といってもいい仕事内容だ」

きちんと読点(「。」を入れて1文を短くする)

改正版「事業を開始する2年前の2022年に、今のビジネスパートナーと出会う。そのビジネスパートナーの支えがあって、今の規模の大きなプログラミング事業ができている。現在の事業内容を説明する。主な事業は、マッチングアプリの開発事業だ。その事業は、これがまたやりがいがあり、私にとっての天職といってもいい仕事内容だ」

だいぶすっきりしたと思う。

⓷専門用語はかみ砕いて書く

これはよく会社経営者や専門職の人にありがちだが、専門用語を使う時はかみ砕く。読者は、あなたほどの知識を持っていない場合も多い。

よく注釈をつける人もいるけど、文章の終わりの注釈を読むのって面倒です。

私の専門ジャンルの介護・福祉記事だとしたら

例文「私は、利用者のADLを考慮しながら、トランスするようにしています。その際に、おむつの当て方によっては、褥瘡ができるので、同時に確認するようにしています」

介護従事者じゃなければさっぱり分からない。それなので、かみ砕いた説明を必ず入れる。

改訂版「介護の世界では、利用者の自立度を評価するADLという指標がある。具体的には、起居動作・移乗(ベッドから車椅子に移すなど)・移動・食事・更衣・排泄・入浴・整容などが自分でできるかの尺度となる。私はそのADLを考慮しながら、利用者を移乗するようにしています。その際に、おむつの当て方によっては、褥瘡(床ずれ)ができるので、同時に確認するようにしています」

私は専門家取材が多いので、取材協力者が例文のように話しても、書くときは改訂版くらいの説明を追記している。

このテクニックは文章を書く上で、私が気を付ける最低限の部分。
ブログにしても、会社の事業説明にしても、書いたからには読まれたい。

まずは、上記を頭に入れて、書いてみるといいかもしれない。

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田口ゆう
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