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ないものねだり|会社員いい論とフリーランスいい論

私の人生の長らくはサラリーマンだったし、代表取締役になった時も子会社の代取だったので、雇われ社長だ。現在はフリーランスなので必然的にフリーランスの知り合いも多い。

昔の知り合いからは「フリーランスは自由でいいな」現在の知り合いからは「サラリーマンは安定している」「貴族!」みたいな意見を聞く。

私からするとどちらもないものねだりだなと思ってしまう。


会社員のデメリット

バブル期ならまだしも会社が突然、倒産したり、M&Aされて上司が外国人になったりと自分では決定できない。
日本の会社は「自分の仕事が終わっても他の人が仕事終わってなきゃ空気読んで帰るな」という空気があったりするので、早く仕事を終わらせても帰れないとかあるあるな話。
だから、数年前にAdoの「うっせぇわ」が流行ったりする。

クソだりぃな
酒が空いたグラスあれば直ぐに注ぎなさい
皆がつまみ易いように串外しなさい
会計や注文は先陣を切る
不文律最低限のマナーです

出典: うっせぇわ/作詞:shudou 作曲:shudou

むちゃくちゃ共感したのだけど、生涯フリーランスの知人に「本人になぜうっせえわ!と言わないんですか?」と聞かれ「言えないから歌に託すんやで……」などと思った。

自由がないし忖度ばっかしているのが会社員のデメリット

会社員のメリット

私は会社員→フリーランス→会社員&副業など、色々な形態をとってきたけど、何しろ雇用保険をメインとした社会保障制度は手厚い。
いきなり仕事がなくなったりしない、成果を出さなくても即クビになることもない。営業でも会社の看板だけで仕事が取れたりする。
規模の大きな仕事に関われる。
などなど、とにかく生活は安定すると思う。

今は非正規労働者も増えているけど、会社選びを間違えなければ明日、いきなり無収入になるってことはあまりない。

フリーランスのデメリット

生活が不安定。これに尽きると思います。
連載なんかいつ切られるか分からない。組織に守られるわけではないから
取引先の社長がセクハラしたりする。ポイ捨てされる。安定収入は維持できない。日々、営業活動してないと明日はどうなるか分からない。
またこれはメリットでもあるけれど、自由だからこそ自己管理が大変。

フリーランスのメリット

通勤時間はない。誰にああだこうだと言われずに好きなことだけすることもできる。昼寝しようが徹夜しようが、締め切りのギリギリに納品しようが納品したらいいわけで。
自由だ。企画会議で「それは我が社の品位を汚すので」という訳の分からない理由でやりたいこともできないってことが起こりにくい。
営業力と実力さえあれば収入に頭打ちはない。

双方の妬み合い

フリーランスの今は会社員から「フリーランスは自由でいいな」と言われるし、会社員にも戻れる私はフリーランスの人から「いいな、特権階級に戻れるんだ」みたいな言われ方をする。

どっちも経験している私からすると、ないものねだりにしか見えない。

その人生を選んでいるのはあなただし、羨ましいならやってみたらいい
(ずっとフリーランスでしたって人に30代半ば過ぎで正社員になってみなさいは無理な気がするけど……)。

どっちの立場にもいいとこ・悪いとこがあって、私は「規模の大きな仕事やりたい」と思ったら会社員に「組織ってめんどうくさいな」と思うとフリーランスに、どっちも取りたいと思ったら兼業してきたので、生き方の問題でどっちが上も下もないでしょうよと思う。

故中島らも氏の名言

私はそんな意見を聞いていると、必ず中島らも氏の名言を思いだす。

「自由は孤独で寒いものだし、束縛は暖かいけれど腐臭がする」

中島らも

自由(フリーランス)を選んで孤独と寂しさに耐えるのか、束縛(サラリーマン)選んで暖かい組織の腐敗臭の中で生きるかの差でしかない。

そんな私は「適度に束縛もされたい」と「だけど、がっつり束縛されたらいや」「だけど、自由で飛んで行ってしまいそうな自分もいや」「寂しいけど楽」の間を行ったり来たりしながら、ないものねだりしながら生きている


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