「繋ぐ」という使命「背負う」という使命
こんにちは、ゆうほです!
(自己紹介記事はコチラ)
私は昔からよく噛むのが苦手。
10回噛めば良い方で、
基本的にカービィみたいに
飲み込むように食べてきた。
たださすがの私でも、
この現状は身体に対してどう考えても
よろしくないだろうなと薄々感じてた。
一応そんな習慣を変えようと
これまで何度か挑戦してきたけど、
回数数えるのは面倒でストレスだし
結局何も続かず全戦全敗。
こうなったら逆に考えようと思い、
「これくらいなら出来る!」
というハードルにしてみたら
今のところ3日くらい続いてる。
・20分かけて食べる
・おかゆ状になれば飲み込んでOK
というゆるゆるな感じ。
でさ、
噛んでる時って結構ヒマだから
仕事のこととか考えがちだけど、
それもなんとなく嫌だなぁと思って
ちょっと意識的に食感とか味を感じたり
窓の外ボーッと見たりするようにしてみた。
んで昨日のお昼ご飯の時、
チキンカツを一切れかじって
もぐもぐ咀嚼してたんだけど、
無意識に仕事のことを考えながら
うっかり飲み込みそうになったから
「危ない危ない」と思って
「この一口に全てをかける!」
と口の中に意識を全集中して噛んだ。
そしたらふと、
「今私に食べられているチキンカツの
鶏ってどんな人生(鶏生?)やったんやろ?」
「狭いケージの中で過ごして
自由のない日々だったのかな?」
「"なんやったんやろこの人生"
って屠殺の間際に思ったかもしれんな。」
といったことをふと思った。
あくまで私の勝手な想像なので、
実際のところどうなのかは分からない。
それでも今まさにこの鶏ちゃんは、
私のお腹を満たしてくれて
私の命を繋いでくれて
私を生かしてくれて
私の一部となる。
命をいただくことで
命を繋がせてもらう。
「鶏ちゃんありがとう。
あなたの人生も引き継ぐよ。
私の一部になって一緒に色んなことしよう!」
と。
突如無性に湧き上がってきた
「ありがたいなぁ」
という気持ちに浸ってみた。
「いただきます」って言葉を
昔から日本人が大事にしてきたのも
こういう意図がベースに
あったからなのかもしれないね。
ダイエットに取り憑かれたときは
食べ物目の敵にしてた時もあったけど、
敵にしてたのは自分であって
どんだけ死ぬほどカロリーあろうが
どんだけジャンクフードだろうが
別に食べ物にはなんの罪もない。
今さらかもしれないけど、
これまでの自分の目の前の食べ物への
あまりの敬意のなさに心から反省した。
太古の日本人の教えを大切にして
生きるアフリカのブンジュという村で
過ごしたペンキ画家SHOGENさんの話で
とても印象的だったものがある。
(どの動画で話してたか忘れちゃったけど
大まかな部分はだいたい合ってると思う)
ブンジュ村では屠殺をする時に
まず鶏を抱きしめるのだそう。
動物ってすごく本能的で勘が鋭いから
屠殺される前は身の危険を予感して
バタバタとものすごく暴れるんだけど、
「あなたの大切な命をいただきます。
あなたの想いも人生も全て背負って
私は命を繋がせてもらいます。」
と、
こんな感じの言葉をかけながら
全身から愛を伝えるイメージで
鶏を優しーく抱きしめると
みんなスッと大人しくなるの。
でね、
実際食べた時に品種や餌に大差ないのに
隣町とは明らかに味が違うとのこと。
ふとそんな話も思い出していると、
鶏ちゃんだけでなく生産者の方や
お惣菜としてカツを作ってくれた人など
あらゆる人に心のの底からありがとう!
という感謝がわいてきて、
ちょっと涙ぐみながらチキンカツ食べた。
上記の鶏の話はたしか収録されてないけど
「相手に話す時は体温をのせて
抱きしめるように話すんだよ」など、
心や目の前の相手を心から大切にする
ブンジュ村滞在中の様々なエピソードが
温かい絵とともにたくさん載っている
SHOGENさんの本は買った日から
何回も読み返してるくらい大好き。
単体の一つの人生として見たら
なんてことないもののように
見えるかもしれない。
けれど俯瞰した視点で見ると
「繋ぐ」というのも欠かすことの出来ない
大切な一つの役割といえる。
そう思うと無駄なものって
本当に本当に無いんだろうね。
また今度詳しく書こうと思うけど、
最近「チ。」という漫画を読んで
グワングワン心を震わされた。
この漫画の主題もまさにそうで、
「天動説」が優位の中世。
「地動説」を研究して証明することは、
異端であり反逆とみなされ
拷問や生きたまま火あぶりの刑。
しかし、
たとえ命が脅かされようと
"真理を追求したい"という
己の心の叫びに従って
時に怖さや迷いを感じながらも
先人から引き継いだ想いを繋ぐ。
点と点が脈々とつながっていき
最後は大きな星座のような
壮大な展開を迎えるこの物語。
「繋ぐ」という役割
「背負う」という役割
どちらが上とか下とかなくて
どちらも等しく愛しくて尊い。
繋がせてもらったこの命、
私はこれからどう使っていこうか…。
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