「逆カルチャーショック」とかいうやつ

7/6/2023  栃木のホテルにて

日本に帰ってきてあっという間に1週間が経つ。
すでに色んな人たちと会ってきた。触れ合った。
家族、友達、先輩や後輩、他にも色んな人に。
日本の今を感じてる。
毎日、発見と気づきの嵐。

今日はもう7日目なので、ある程度久しぶりの日本に慣れた自分は、こうやって隙間時間にnoteに今の心境や思いを綴る。

・・・・・

時は6日前の帰国第一日目に遡る。

成田空港に着く。友達が迎えにきてくれた。
うわっ。日本人多い。めっちゃ日本語聞こえてくる。
あ、いやそりゃそうか。

久しぶりに帰ったら
普通に過ごしててもこの「そりゃそうか」の連続。
いやお前日本人だろ!そうツッコまれたりもした。

色んなことに驚いた。
気候、食べ物、国民性、日本の物価。

僕は横浜出身だから、成田から横浜まで友達が送ってくれた。その間も僕は、自分の顔がガラスに吸い付くくらい夢中で外を眺めてた。

生い茂る自然、高速道路の案内標識、
ドライバーの左側にいる自分ー

全てが違和感。面白い。不思議。
母国なのに、慣れない感覚。
なんやそれ。

温帯の国に茂る緑。草で溢れてる。
カリフォルニアは元々砂漠だったからまるで生えてる草木の種類が違う。
漢字で書かれた標識。随分分かりやすい。
アメリカだと運転席が左だから、助手席は右になる。
左手に座るとあっちの国ではドライバー。

しばらくすると、みなとみらいにあるランドマークタワーが見えてきた。めちゃめちゃ興奮した。
地元なのに。

最寄りに着いた。
友達と某回転寿司チェーン店で寿司を食った。

もう感動した。めっちゃめちゃ感動した。
まだ寿司にも手を出してないよ、これ青のりの味噌汁。
硬貨数枚出せばこれが飲める。
日本をなめてた。多分これは普通じゃない。

寿司にも手を出した。うっわめっちゃ美味い。
なんだろ、驚いてたのは実際の味より、アメリカに行かなかったら気づかなかったであろう、こうやって誰でもどこでも気兼ねなく寿司屋に行けるという驚愕の「事実」と、一枚一枚の寿司の「値段に対する味のクオリティ」だったり。

そういうのを全部踏まえると、やっぱ美味すぎるし安すぎる。おかしい。このまま文を書いてたら、ただのグルメリポートみたいになるので話を戻す。

あと感じてたのは、
日本人は本当に幸せなんだなって。

某寿司屋にいたら、周りには地元の高校生たちがいた。
何やら贅沢にお寿司を食べながら、なんと彼らはノートを手に取りそこで勉強をしていた。

アメリカにいてこんな光景を見る事はもちろんない。
美味しいお店に囲まれている日本。そんな店で友達と勉強をする彼ら。日本人の学生は恵まれてる。
そんな事を密かに感じれた。

・・・・・

この後も日本のお店をある程度回った。

めっちゃソワソワしてた。

なんでだろ。普通はこの場面で、久しぶりに帰ってきたから「安心した」ってなるはず。
数秒後気づいた。周りが全員日本人だからだ。

どういう事かっていうと、自分の周りにいるのは全員「僕が喋る言語を理解できる人たち」だからだった。
少し怯えた。思う存分母国語を喋れる環境なのに。

要するに、アメリカで日本人の友達とスタバに行くとする。周りはもちろんアメリカ人で、俺たちは日本人だから日本語を分かり合える。例えば俺らが座った席の横に、面白いシャツを着てるアメリカ人がいるとする。したら俺らは、何も気にせず「横にいる人の着てるシャツめっちゃ面白くね!」「確かに!」なんて会話をできてしまう。そこそこ大きい声で言っても、その言われてる本人が日本語を知らない限り俺らが何を言ってるかは、きっと分からない訳で。

そんな日常を過ごしてた。

だから日本にいると、まるで全員に耳を傾けられてるような感覚。何を喋ったら良いんだろ。変な事言ってないよな?そんな事を考えてしまう。面白い。変な感じ。

外に行く。あとは気候の違いに驚く。物凄く暑い。
カリフォルニアは乾燥してるからサラサラしてるんだけど、まぁこれはこれは日本の湿気とやら。
皆さんご存知の通り、この国は暑い。
アメリカで出会った日本人の友達と日本に帰ってこんな言葉を口にした。

「ここは風呂場の脱衣所か!」

あのボワっとする感じ。湿気でベタベタ。

あれもこれも日本のカルチャー。なんでも感謝できる。
誰も感じれない、プチ逆カルチャーショックにやられて、勝手に面白がってた。だって母国なのに。笑

何かを「新しいモノ」として感じ受け入れることができたのなら、世の中のものはきっとなんでも面白いし
もっとワクワクできる。

そんな事をこの1日で思えた。

物凄く今日一日が長く感じた。
時差のせいじゃなかった。
まだ日本にいることに少し慣れなくて、
今も心はざわつく。

はやくセミの声を聴きたい。

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