○○しようと思ってたのに、という後出し


 モラと話し合いなどできない。

怒鳴られ、全てこちらの責任にされるため
話し合いがそもそもできないし、
こちらの気持も折れてしまう。

 話し合いができないことを伝えると
何度も話し合いをしようとはしてくれるが
それは話し合いなどではなく、
いかに全てが私のせいであるかを
知らしめる会になるのだ。

反論しようにも、口を開けば
早合点し、まだ途中なのに
遮ってこちらの否定を始めてしまう。

お互い様であることを言っても
大嫌いだ! とキレ出してどうにもならない。

 だからため込んだ末に爆発し、
もうダメだ! 離れる!
となるのである。

離れる、以外にも今日は帰らないだとか、
色々なバリエーションがあるだろうが
とにかく今のままではもう無理だという話になるのである。

 そうすると、相手ははじめは怒る。

が、物理的に距離が離れているだとか
こちらがかたくなな姿勢を取っただとか、
第三者が間に入っただとかで、
ほんとうに関係の危機だと感じると
モラの態度は一変する。

 急にしょぼくれたり大人しくなったり、
とにかく勢いがなくなるのである。

そして、○○しようと思ってたのに戦法に出る。

これから優しくしていこうと思ってたのに。
お金返そうと思ってたのに。
(セフレなら)付き合おうと考えてたのに。
反省していたところなのに。

といった具合である。

 これをうまく収めればモラは変わるのでは?
自分の苦痛が軽減されるのでは?
と思わされてしまうようなことを持ち出すのだ。

変化する未来を夢見させて
相手をコントロールしようとしていることは
見る人が見ればわかるが、被害者は気づかない。

 自分に都合が悪くなる未来は避けたい。
だから、相手を思い通りにしたい。
相手が望むものはこれだろうという見当をつけ
提示してくるからかなりタチが悪い。

 私もこれにゆらいだことは数知れない。
あの日の自分に、そんなのまやかしだよと
伝える術があればいいのに。


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