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まだ見ぬ未来よりも今を生きる~ライフデザイン志向のススメ~

あなたの将来やりたいことは何ですか?

新しい人に会うと最近良く聞かれる質問の内の一つ。僕はこの質問が少し苦手です。なぜかというと「将来やりたいことなんてわからないじゃん!」と思うからです。人間は将来10年20年先は愚か、1秒先の未来もわからない存在です。だからこそこの「あなたの将来やりたいことは何ですか?」とか「夢や目標は何ですか?」のような質問を頂くと難しいなと感じることが多いのです。

将来の夢があった時の話

とはいえ僕もちょっと前までは将来の夢を持つべき派でした。(そのような派閥があるのかは知らないけど。)僕は大学卒業後に新卒で人材会社に入社したのも「多くの人の夢や目標を見つけるお手伝いがしたい」と思ったからです。僕はその後転職して新卒紹介の仕事をやっていた時も学生に「夢を持て」としきりに話していました。将来の夢を持つべき党の中でも過激な推進派だったのです。でも今の僕は将来の夢はなくても良い派になりまsた。

将来の夢不要論に行き着いた理由

そんな僕がなぜ将来の夢はなくても良い派になったのかというと。
この事実に気づいてしまったからなのです。

人生は予想外の連続である

この話を進めるに当たって参考になるのがコカ・コーラの誕生エピソードです。皆さんはコカ・コーラの原点を知っていますか?今は忘年会シーズンですが、僕はお酒が飲めないのでコーラを頼むことが多いです。コーラ大好きです。美味しいし。そのコーラの中でも世界的に有名なのがコカ・コーラですよね。

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(コカ・コーラ本当に美味しい。。。)

そんなコカ・コーラの原点は意外な所にありました。

1886年、ジョージア州アトランタにあるドラッグストアの薬剤師ジョン・ペンバートンは、頭痛の新薬を開発しようと自宅の裏庭に鍋を持ち出し、実験に勤しんでいた。鍋の中身は水、砂糖、南米で採れるコカの葉、西アフリカ原産のコーラの実など。これらを煮詰めた茶色いシロップを、ペンバートンは薬局で売り出した。価格は1杯50セント。商品名は、薬局の経理担当者の提案により、原料のコカ(coca)とコーラ(kola)をつなぎ、ただしkolaのKをCに換えて「Coca-Cola」とした。
U.S. FrontLine2003年11/5号掲載

コカ・コーラは薬局の方が頭痛薬を作ろうとした薬剤師が偶然開発してしまった飲み物なのです。開発したジョン・ペンバートンも決して「多くの人が美味しく飲める飲料を開発して世界中を幸せにしよう!」みたいなことを考えて人生を行きているわけではなかったのです。偶然生まれてしまった茶色いシロップが薬局で売れてしまったから商品にした。ただそれだけです。この偶然がとても大切で、価値あるものなのです。人生は偶然と予想外の連続。でも僕は人生で起こる全ての偶然には必ず意味があると思っています。だから日々生きている中で現在目の前に起こる偶然にどれだけ意味を持たせて、自分の人生の価値を与えていくかがまだ見ぬ未来に期待をかけるよりももっともっと重要な思考だと思っています。

時と共に変わってきた僕の夢

少しだけ僕の話も。僕は将来の夢は今までたくさんありました。でもその夢や目標通りにススメたことの方が少ないです。なぜかというと人生を生きていく中で周囲の環境やインプットされる情報によって世界の見え方が変わっていくからです。例えばこんな感じ

(小学校)ゲームプログラマーになりたい
(中学校)英語の先生になりたい
(高校)世界中を飛び回って働きたい
(大学)外資系のIT企業に入りたい
(社会人1年目)起業したい
(社会人2年目)Webサービスを作りたい
(社会人3年目)就活文化を変えたい
(現在)将来の夢よりも今が大事

毎年毎年自分の考え方が変わっていくのです。人生は予想外。色んな経験を積んでいく中で価値観や考えが変わっていくからこそ、自分の大切にしていることも変わってくる。だから僕は将来の夢を決めるために悩み続けるよりも今自分がやりたいことを見つけて、色んなことにチャレンジしていく方が大切なのかなと思っています。(来年にはこの考え方も変わるかもしれないけど。。。)

ライフデザイン思考のススメ

現在の僕の考え方のベースになっているのがライフデザイン思考です。このライフデザインという概念はビル・バーネットという方が提唱したアイデアで詳しくは下記リンクにある本を読んで頂くとイメージ湧くかなと思います

ライフデザインの考え方は文字通り人生とはデザインするものだという考え方です。何かの絵を描くことをイメージするとわかりやすいかなと思います。絵を描く時に完成形を完璧にイメージしてその絵通りに描く人ってあんまりいないですよね。描いていく中で想像力を働かせて結果的に自分が思っていたのと違う形で昇華されていくというパターンが多いと思います。デザインを取り掛かり始めながら思考が動いて完成形を作り上げていくのです。絵だけではなく、建築、音楽、演劇の脚本等もそうですよね。ITシステムのやプラモデルのように設計書や説明書通りに手順を踏めば完成するのではなく、目の前にあるキャンバスを使って自分の頭の中にあるイメージを膨らませ、無数にある絵の具の中から好きな色を混ぜ合わせながら、まだ見ぬ完成形を作っていく人生。それがライフデザインの考え方です。

まだ見ぬ未来よりも今を生きる

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今、幸せを感じていますか?

僕が将来の夢を持つべき派を脱却してからはまだ見ぬ将来よりも今現在自分ができることが何かを考えて色んなことにチャレンジしています。様々な領域に挑戦し、色んな環境に飛び込んでみた時に次自分がやりたいことが見えてくるからです。

また将来の夢を持つべき派の時は自分の将来の夢や目標に繋がらない時間は無駄な時間だと思っていました。だからいつもスケジュールは忙しく、朝5時に起きて本を読んで、ひたすら人に会ったり、複数のプロジェクトを回し続けることに価値を感じていました。

でも今は変わりました。今を楽しむことの大切さを知ったのです。今は食事一つ、人と会うこと一つ、イベントごと一つにしても今を瞬間瞬間の自分の感情を知覚することを意識しています。そうするとご飯が美味しい、この人と出会えた、この場に参加できた、その一つひとつの経験に対しての感じる感情がよりクリアになるからです。「自分は今、幸せを感じている。」この感情を感じられると人生の豊かさが全く変わります。この感情の知覚の仕方についてはまたnoteを書こうかなと思います。このnoteで少しでも将来やりたいこと見つけなきゃ呪縛で悩む人が救われたら嬉しいな。今日はここまで。







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