音楽って
音楽を始めた理由、それはすごく簡単なことだった。
ただ、現実から逃げたかった。
現実から離れさせて欲しかった。
その時に、私にあったものが音楽を聴きながらお風呂で泣く。これだけ。
でも、『これだけ』が全然『これだけ』じゃなかった。
逃げたい。どこかに行きたい。ここに居たくない。泣きたい。
そんな気持ちを全て変わってくれたのが音楽だった。
私には、なんの才能もないし、できることも少ない。
少し、大人になった今でさえ、変われてないと思ってる。
だけど、『音楽』に出会った時、助けられた瞬間、そして、自分自身が『音楽に携わるようになった時』。
それは、私の宝物になった。
私にとって、なくてはならないものになった。
学校が嫌になった時、学校に行けなくなった時、入院をした時、音楽が聴けなくなった時、何も考えられなくて、寝たきりの日を過ごした日々、高校に入った日、家族と喧嘩をした日、バイトを始めた時、家族と上手くいかなくなって家に帰らなくなった時、、色んな時があった。
だけど、いつだって、私には音楽が近くにいてくれた。
ギターを弾けるこの手があった。
ピアノを弾かせてもらえる、ギターを弾かせてもらえる環境があった。
今思うと、とってもとっても特別で幸せだと感じる。
『しあわせ』とは何かを追い求めていた私。
『しあわせ』について考え込んでいた私。
だけど、『しあわせ』なんてみんな違うし、自分が幸せと思えればいいと今なら思える。
他の人から見たら、ちっちゃな事でも、私は幸せなんだ。
私には、幸せと思えたんだ。
毎日を、今日も積み重ねてこれたんだ。
それを、幸せと思ってるんだ。
音楽があること。私はそれが幸せです。
ずっとずっと追い求めていた幸せは遠くて近いところにあって、気づきたくても気づきにくくて、すごく難しかった。
だけど、私は『今』が幸せだから。
それを、大切にしたい。
音楽、本当にありがとう。
私を助けてくれてありがとう。
『生かされているだけ』確かにそうかもしれない。
だけど、生かしてくれてありがとう。
私は、これからも音楽とともに生きていくから。
誰にも邪魔させない。誰にも邪魔なんてできない。
『私だけの音楽』を作っていくから。