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現場の声と学術的な価値観の違い

昨日、お父さんと話していて、”あれ?私が社会学で勉強してきたことって間違ってる?”と思ったことがあるので書き記しておきたい。

私は社会学を専攻したときに、よく”collectivism(集団義)”と”individualism(個人主義)”の違いについて勉強した。一般的には集団主義はアジア圏に多くみられ、個人主義は西洋の国に多くみられる。

なぜこの話になったかというと、私が大学で”韓国人の整形と文化の関係”について調べている時に、韓国人の整形の理由は自分のためでもあるけれど、家族のためでもあるからという、儒教的考えであり、集団主義の考えが載っていたのを思い出して、その時の話題的にその説明をしたかったから。

だからまず、西洋では個人主義で日本とか韓国は集団主義なんだよーって話をして、例えば個人主義は個を重んじるけど集団主義はみんなと群れてるのが好きとか、自分の立ち位置を個ではなく団体で見るんだよーって説明をした。

でも、お父さんたちからしたら、
・アメリカのほうが、Home aloneとかで見られるように家族団体でワイワイしてて仲いいし集団を重んじてない?
・(お父さんたちの時代は特に)日本は、家族と一緒にいるのがダサいとか、自立してないって思われるじゃん?じゃあ日本がむしろ個人主義じゃない?

こういった素の声が聞かれた。確かに…と思った。

でも家族団らんとかって団体主義ていうよりは、宗教色が強い気がする。Christianて家族の集まりとか大切にするし、日本も他の国も正月とか宗教や伝統イベントの時は親戚一同集まったりとか。
家族で一緒にいるとダサく思われるのは、時代や世代によって違う気がする。今でも若い思春期の子はお母さんと歩くのが嫌な子もいるかもしれないけど、昔に比べると仲のいい親子が増えていると思う。それはそういうトレンドどいうか、自由になってきているのかな。

集団主義と個人主義の考え方の違いは、昔、教科書にひまわりの絵があって、それをどのひまわりと似ていると思うかで集団主義か個人主義かわかる絵があった。それをお父さんたちに見せたかったけどなぜか見つからなかった…。

集団主義と個人主義てそのひまわりの絵のように区別することはできるけど、結局同じ人間なわけだから、
家族との時間を重んじるキリスト教徒の多い国が本当に個人主義なのか、
それとも個食とか一人カラオケみたいな個人文化が流行ってる日本が本当に集団主義なのか…

その辺の定義て曖昧な気がするし、学術的には合っていることも、普通の人の意見を聞いてみると意外と違う意見があったり、時代ごとにも変わっているのかもしれない。

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