外に出てみないと分からないグローバル化

今日は海外に出てみないと分からないグローバル化についてお話したいと思う。

私が2017年の夏からカナダの大学にいて思ったことは、世界は私が思っている以上にグローバル化していて、日本の地位なんて簡単に諸外国に抜かされるし、どの国も安泰なんて無いということ。

2017年にカナダに行った時点ではカナダの大学内に中国人がとても多かった。それに加えて、インド・バングラデシュ、ナイジェリアも多かった。

面白いのは、学科によってどの国の生徒が多いか分かれることだ。
私が専攻していた社会学はほとんどが白人の現地生徒で、同じ時期に入学したいわゆる同期の中では本当に私しかアジア人がいなかった。アフリカ人の生徒もほとんどいなかったため、そもそも外国人が私だけという授業がいくつかあった。同期で仲良かった外国人は他にはイラン人の子がいた。カナダの大学は、私の学科の場合、4年間も一緒に授業を受けていれば同じ専攻で一緒に何回も授業を受ける子もいるが、結構誰でも受けることができる授業なため、初めて一緒に授業を受ける子も少なくない。私は人見知りなため、ただでさえクラスだけで友達がすぐにできるようなタイプではなかったので、仲良くしてくれたイラン人の友達と数人のカナダ人の友達には本当に感謝。こうした状況のおかげで、外部者である私の”カナダ人ではない”、マイノリティの意見がクラスで重宝されたことや、日本についての知識をもっと身に付けなくてはと思ったことは大いに社会学を学んだことの利点。

中国人・ベトナム人・アフリカ系(ほとんどナイジェリア)の生徒はビジネス専攻が80%以上だと感覚的に思う。
私が唯一最後の学期に受けたBusiness ethicsの授業では40人程いる教室の中で15人ほどはナイジェリア人だったため、毎週あるミニテストを先生が生徒に返却する際に、先生が生徒の名前を呼べずにすごく苦労していたのが、いかにもダイバーシティな国ならではだなーと思った覚えがある。私も、日本語クラスのTA(Teaching assistant)をやっていた時に、中国人が半分以上を占めていたので名前を呼ぶのも区別するのも結構大変だった。さすがカナダって感じ。日本では先生がキラキラネームに苦労はしても外国語の名前に苦労するということはまだ一般的ではないと思う(インターナショナルすぎて外国人の生徒の受け入れを制限しなくてはならない学校があるのも事実)。

エンジニアは中国・インド・アフリカと結構インターナショナルだった。一方、Computer scienceはほとんどがインド・バングラデシュ、時々中国とアフリカ系という感じで、ITがいかにインドやバングラデシュで進んでいるかが分かった。

どの国の生徒がどの専攻をしているかによってグローバル化も見えてきた。

また、2019年あたりからベトナム人の移民や留学生も増えて、レストランでバイトしていた時も中国人だけが羽振りがいいイメージだったのが、ベトナム人の家族も結構お金持ちが多くて、これからはベトナムやタイやミャンマーなど東南アジアの時代が本格的に来るなーということを実感(もう来ているのだけど…)。日本で普通に暮らしていたら、ベトナム人やミャンマー人はコンビニやレストランでバイトで長時間労働をしているイメージかもしれないが世界の情勢は変わりつつあるということが、留学をしているとよく見えてくる。もちろん日本でバイトをしている東南アジアの留学生の中には家庭状況の関係で出稼ぎに来ている子がいるというのも事実なのだけれども。

こうして、どの国にどの国の人がどんな目的で来て何をしているのかを見るとグローバル化の流れが見えてくると思う。あなたの周りにはどんな人がいますか。また、それは数年前とは違いますか…?

あー。もっと実践的な社会学勉強したいなー。

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