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幼い頃見た無音の雪景色


ふと思い出す景色って、ありますか?

初めて行った海外の雄大な光景や、何かを勝ち取った頂き…
私にとってふと思い出すのは、実家の雪景色なのです。

私の実家は北海道の、割と気温が寒いことで有名な地域にあります。
1月や2月、部活を終えてバスを降りるとマイナス20度近いこともありました。
運転手さんにお礼を言って、暖かかったバスがいなくなった後の、景色が。

雪が降っているのではなく、雪が降り積もった後の、夜道。
雪が降る音さえも、車も人もいない、無音の静寂。
小さい自分の脈打つ音と、呼吸音だけが響き渡るあの空間。

長くいると凍えてしまうという危機感さえも。

他人のお家からオレンジ色の灯りが漏れて見えているのも、
それを見て無意識に 自分を待つ家族の元へ小走りになるのも。
今では北海道を離れ、雪が降らない地域に住んでいますが時々思い出すのです。

そしてそれを思い出して、少し涙が出そうになるのは何故なのでしょうか。

都会に住むと、本当に、本当に便利なことがたくさんあります。
それでも私は実家があの場所で良かったと、心から思っています。


文章化はやはり難しいですね。
次回は「寒くなってきた季節だからこそ好き」を書き連ねてみたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。
もしまたお目を通していただけたら、とてもとても嬉しいです。

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